さて、すっかり定着しつつある「今日は何の日?」シリーズですが、今日も続けます。
今日6月15日は、新潟県長岡市が1996年に制定した「米百俵デー」だそうです。
「米百俵の精神」とは
今から13年前、2001年当時の内閣総理大臣・小泉純一郎氏が、その所信表明演説で「米百俵の精神」を引用したことで有名になり、その年の流行語になったことを記憶されている方も多いのではないでしょうか。
では、その「米百俵」とはどのような内容だったのでしょうか?Wikipediaから一部引用してみましょう。
河井継之助が率いた北越戦争(戊辰戦争の一つ)で敗れた長岡藩は、7万4000石から2万4000石に減知され、実収にして6割を失って財政が窮乏し、藩士たちはその日の食にも苦慮する状態であった。
このため窮状を見かねた長岡藩の支藩三根山藩から百俵の米が贈られることとなった。
藩士たちは、これで生活が少しでも楽になると喜んだが、藩の大参事小林虎三郎は、贈られた米を藩士に分け与えず、売却の上で学校設立の費用(学校設備の費用とも)とすることを決定する。
藩士たちはこの通達に驚き反発して虎三郎のもとへと押しかけ抗議するが、それに対し虎三郎は、
「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」
と諭し、自らの政策を押しきった。
この米百俵の売却金によって開校したのが「国漢学校」であり、洋学局と医学局が設置された。この学校は士族によって建てられた学校であるが、一定の学力に達した庶民の入学も許可された。
国漢学校は、現在の長岡市立阪之上小学校、新潟県立長岡高等学校の前身となった。なお長岡藩江戸上屋敷にも国漢学校があり、長崎に医術の修行のため内地留学も出していた。
ということで、その「国漢学校」が開校したのが1870(明治3)年のこの日であり、それを記念して「米百俵デー」が制定されたわけです。
そして「米百俵の精神」は、現在の辛抱が将来利益となることを象徴する物語として、語り継がれてきたわけですね。
新入社員教育を思い出した
「米百俵の精神」を改めて調べてみて、以前勤務していた会社員時代に、人事部で新入社員教育をしていた時のことを思い出しました。
当時は、OJTリーダーといって、先輩社員が新入社員にマンツーマンで教育係として3ヶ月間、仕事を一緒にしながら教育を行う(On the Job Training)制度でした。
その当時、先輩社員達を集めた説明会で、次の寓話を紹介して、教育方法を指導したのです。
村にある日、飢えた旅人が辿り着いた。
村人は、旅人に川で釣れた魚を与えようとした。しかし、魚を与えることは、本当に親切なことなのか?
本当の親切とは、魚を与えることではなく、魚の釣り方を教えてあげることだ。
新入社員に対して、直面した問題に対する答えをすぐに与えるのではなく、時間がかかっても、どうしたら正しい答えに辿り着けるのか、ということを教えることが必要だからです。
将来の糧となることをする
「米百俵の精神」をもってすれば、収入の使い道も自ずと決まってきますね。
食べたいものを食べ、飲みたいものを飲み、買いたいものを買うのではなく、将来に役立つ本を買う、セミナーに参加する等の自己投資が大切になってきます。
勿論ご褒美は必要ですが、それが浪費になってしまっては、元も子もありません。
毎時毎分、命を削っている時間の使い方も然りです。
今一度、自分自身を点検して、お金や時間の無駄遣いがないか、気をつけて過ごそう、と誓った梅雨の中休みの朝なのでした。
さて、今日はサッカーW杯の日本初戦です。なんとかボールに食らいついて、勝ち点をあげて欲しいものです。いよいよ、もうすぐキックオフ。テレビにかじりついて応援します。そう、これは大事な時間の使い方です!(^_^)
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2014.6.15記)