Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

9月21日は、国際平和デー – イスラム国への空爆に思う-

0

0

0

0

0

アイキャッチ画像

「今日は何の日?」シリーズ第72弾です。

国際平和デー (International Day of Peace)

1981年の国連総会で、9月第3火曜日が「国際平和デー」と制定されました。その後、2002年からは9月21日に固定されています。

2002年から、この日は「世界の停戦と非暴力の日」として実施されていて、この日一日は敵対行為を停止するよう全ての国、全ての人々に国連は呼び掛けています。

イスラム国という存在

最近のニュースでは、中国や韓国それに北朝鮮の報道は少なく、もっぱらイスラム国について報道されているように感じます。

そもそもイスラム国とは何ぞや、ということですが、今年の6月末に、ISIS(イラクとシリアのイスラム国家)という組織が、「イスラム国家(IS)」の樹立を宣言したのです。

そして、その指導者のアブーバクル・アル・バグダーディを「カリフ」に選びました。

05 イスラム国指導者

カリフというのはイスラムの創始者である預言者ムハンマドの後継者という意味です。ということは、選出されたカリフは、全てのイスラム教徒の指導者ということになります。

その時に、英国BBS放送の内容から作成された地図が以下のものです。

10 イスラム国地図

そもそもイラクで活動していたISISという組織は、その活動範囲をシリアにも広げ、勢力を拡大してきました。

当初は、アルカーイダの系統とされていましたが、処刑場面をネットで公開するなどの手法を、アルカーイダは批判しISISを破門した形になっています。

20 人質処刑

そのISISが、6月にイラク第二の都市モスルを含む北西部の大半を電撃的に制圧しました。この勝利を受けて、イスラム国を樹立し、カリフを選出したのです。

その支配地域はシリアの西部からイラクの北西部に広がっており、シリアでは油田地帯を支配下におき、安定した収入源を確保し、活動資金は豊富と見られます。

また、軍事的な成功によって人気が上昇し、アラビア半島の産油国の豊かな個人からの寄付も増えています。さらに、このカリフの下で戦おうという急進的な若者が世界から馳せ参じているとのことです。

特に、欧米のイスラム教徒が多く参加しているようで、この「国家」は、SNSを利用した巧みな宣伝を展開しています。

イスラム国に対する欧米の空爆

アメリカ人やイギリス人の処刑場面をネットで公開したことにより、アメリカが空爆を開始し、つい先日はフランスが空爆に参加しました。

30 米・仏大統領

今のところ、地上軍は派遣していませんし、シリアについては、イスラム国勢力に対する空爆は、敵対するシリア政権を利することに繋がるため控えているようですが、今後予断を許しません。

40 空爆

また、イスラム国はシリアとイラクの統合を狙っているとのことですが、その将来は不明です。

「世界の停戦と非暴力の日」に思う

今年の夏は、毎日ブログ記事を書き、特に「今日は何の日?」シリーズをアップする中で、沖縄「慰霊の日」、広島・長崎原爆記念日、終戦記念日など、あの第二次世界大戦を振り返る機会が多くありました。

また、現在放送中のNHK連続テレビ小説「花子とアン」では、主人公の腹心の友の息子が、軍人となり終戦直前に鹿児島で空爆により命を落とす、という場面がつい先日放送されました。

どこに正義があるのか分からない悲惨な戦争が長く続き、大切な我が子が戦死し悲嘆にくれた親達を数多く生み出し、そんな我が子の死を大っぴらに悲しめず、「お国のために命を捧げた英雄」として扱わなければならなかった非人道的な時代が、日本にも確かにあったのです。

自分を含めて、あの戦争を実際に体験したことのない世代が大部分を占める現代となりましたが、なんとしても戦争だけは避けるとする「非戦の誓い」を新たにしたいと思います。

平和憲法第9条の意味は重いです。今の日本の世相は、あの第二次世界大戦に突入していった時代とよく似ていると言われます。

この日本が、あんな轍は二度と踏まないように、しっかり考えていきたいと改めて誓った日曜日の朝なのでした。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2014.9.21記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

コメント

人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
Consulting Office SMART代表/富田邦明が人となりをお伝えするために運営しています。

詳しいプロフィールはこちら