さて、今日は「世界環境デー」だそうです。
「世界環境デー」の由来
今から43年前の1972年 (昭和47年) 6月5日に、国連人間環境会議が人類のために、人間環境の保全と改善を目標とする「人間環境宣言」を採択したことを記念して設けられたそうです。
6月11日までの1週間は「環境週間」として、各地で環境問題をテーマにした催し物が開かれるとか。
また、日本では、1993年制定の環境基本法第10条でこの日を「環境の日」と定めています。
「世界環境デー」に思うこと
記念日の多くについて思うことですが、ある特定の日に決めてしまうことが不自然のこともあると思うのです。
「環境問題」について、この日だけとか、この1週間だけとか時間を区切って考えるって変ですよね。
環境を良くするには、1年365日毎日考え、行動し続ける必要があるのではないでしょうか?そうしなければ、変わりようがないと思うのですが…
ところで話は少し変わりますが、先日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で、2013・2014年の2年連続「清潔な空港」世界一に選ばれた羽田空港を支える、清掃のプロを紹介していました。
新津春子(2015年6月1日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
清掃で本当に大切なのは技術ではない。使う人を思いやる“心”がないと、本当に気持ちよくその場を使ってもらえないのだ。 …
清掃技能選手権に出場した際、最年少で“日本一”に輝いたその技術はまさに職人技です。
80種類以上の洗剤を駆使し、あらゆる困難な汚れを素早く、どこまでも細やかに落としていく、そのひたむきな姿には感銘を受けました。
また、そこまでに至る半生が凄い!中国で日本人残留孤児として育った主人公は、17歳で日本に帰国した後も、壮絶ないじめに遭い、清掃ぐらいしか仕事につけなかったといいます。
そこで必死に腕を磨き続け、清掃の技能選手権で日本一に輝くまでになるのですが、ある日、清掃で本当に大切なのは技術ではないことに気付きます。
使う人を思いやる“心”がないと、本当に気持ちよくその場を使ってもらえないことに気付いたのです。
羽田空港という人工物を舞台にしたストーリーでしたが、この思いやりの”心”は、広く環境問題にも通じることだと思います。
その環境の中で暮らす人たち、そうした人たちを思いやる心で、常に環境問題に取り組むことが必要なのではないでしょうか。
原発問題ひとつとっても、経済合理性だけでは計れない問題です。
というわけで、そうしたことを常に意識していきたいと考えた「世界環境デー」の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.6.5記)