さて、今日は宮沢賢治の誕生日です。
宮沢賢治の代表作「雨ニモマケズ」
今から119年前の1896年 (明治29年) 8月27日に、宮澤賢治が現在の岩手県石巻市で生まれました。
詩人、童話作家として生き、1933年に37歳の若さで亡くなりました。
代表作は、「銀河鉄道の夜」(1933年)や「風の又三郎」(1934年) がありますが、やはり「雨ニモマケズ」(1931年) が有名です。
被災されたすべての方々に捧ぐ
昨年、同じ8月27日のブログにも「雨ニモマケズ」について記事をアップしました。
この時、改めて「雨ニモマケズ」を読み返してみて、久しぶりに読んだ詩は心に沁み入るものでした。
そして、1年に1回、宮沢賢治の誕生日にはこの詩を読み返したい、と思ったのです。
渡辺謙さんが詩を朗読した映像が、YouTubeにアップされています。静かな部屋で、一人耳を澄まして聞いてみて下さい。
東日本大震災をはじめ、数々の災害で被災された方々すべてに捧げます。
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
欲はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしはなりたい
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2015.8.27記)