さて、今日は「うるしの日」だそうです。
「うるしの日」の由来
今から30年前の1985年 (昭和60年) に、日本漆工協会が制定した記念日です。
平安時代に文徳天皇の第一皇子・惟喬親王が、京都・嵐山の法輪寺に参詣した時に「うるしの製法」や「漆器の製法」を虚空蔵菩薩から伝授されたという伝説から、その満願の日である11月13日を「うるしの日」に制定したということです。
「うるしの日」に思うこと
漆 (うるし) を用いた日本の工芸品というと、京漆器がよく知られています。また、漆塗りの食器では、輪島塗が有名ですね。
また、漆を接着剤として用いることも江戸時代から行われています。
例えば、小麦粉と漆を練り合わせて、割れた磁器を接着する例があります。接着後、接着部分の上に黒漆を塗って乾かし、さらに赤漆を塗り、金粉をまぶす手法は金継ぎとして知られています。
以前、金沢に旅した際に知人から教えて貰ったバーに行きました。その時に、クリスタルのショットグラスが金継ぎされていてビックリしたことがあります。
漆を使った製品には、大変な手間がかかっています。何度も重ね塗りしたり、完成までには長い時間が必要です。
満足のいく作品に作り上げるまでの、職人さんの意地と心意気には感心してしまいます。
・・・というわけで、今度の休みには心当たりの漆器屋さんに行って、目の保養をしようかと思っている「うるしの日」の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.11.13記)