さて、先日このブログで「全ての学びは、繰り返し繰り返し刷り込み続けることで、ようやく自分の形として身につく」という記事をアップしました。
今日は、この記事に関連して僕の脳内アンテナに響いた言葉について書いてみます。
宮本武蔵が「五輪書」に記した言葉
千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす
この言葉は、宮本武蔵の著した有名な兵法書である「五輪書」(ごりんのしょ) に登場する言葉です。
一千日 (約3年) 一つのことを稽古し続けることを「鍛」といい、一万日 (約30年) 一つのことを稽古し続けることを「練」というわけです。
「鍛」と「練」の違いは、辞書によると「鍛」は金属を打ち鍛えること「練」は絹糸をねることとあります。
なので、千日の稽古は粗削りながらの形作りで、万日の稽古はより繊細な完成度の高い仕上げを目指すことという解釈もあるようです。
「鍛錬」とは、ことほどさように深いものなのですね。
「1万時間の法則」に通じる
「1万時間の法則」とは、マルコム・グラドウェル氏が提唱した法則です。「天才!成功する人々の法則」で紹介されていて、この本はベストセラーとなっているので、ご存知の方も多いでしょう。
天才! 成功する人々の法則 | ||||
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偉大な成功を収めた起業家や、世界的に有名なスポーツ選手など、何かの分野で天才と呼ばれるようになる人達に共通しているのは、10,000時間というこれまでに打ち込んできた時間が関係しているという法則です。
仕事でいうと、1日8時間働くとしたら1,250日になります。1,000日一つのことを稽古し続ける「鍛」に通じそうです。
イチローの残した言葉に集約されるかも
と、考えていたら、野球界の生ける伝説の主、イチローが残した言葉を思い出しました。
それは、次の言葉です。
小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。
う〜ん・・・深いですね。
どんな世界でも、高い水準に一足飛びに到達できるような近道はありません。
一つひとつ地道に努力を積み重ねることが、結局は高みに到達するための唯一の手段というわけです。
・・・というわけで、すぐに楽をしたがる自分を鞭打ち、小さいことを積み重ね、昨日より今日、今日より明日の自分が、前の日より半歩でも前に進めるようにしていきたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
天才! 成功する人々の法則 | ||||
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(2016.1.28記)