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閑話休題。
さて、今日は七夕。織姫と彦星が1年に1度会うことを許される日で、雨が降ると会えないとか…
今日は、そんな伝説の由来と、感じたことを書いてみます。
織姫と彦星の伝説とは?
ところで、「七夕」は「たなばた」または「しちせき」とも読み、一年間の重要な節句をあらわす五節句のひとつにも数えられています。
その七夕の起源の一つとされている、織姫と彦星の伝説を紐解いてみましょう。
こと座のベガと呼ばれる織女 (しゅくじょ) 星は裁縫の仕事、鷲 (わし) 座のアルタイルと呼ばれる牽牛 (けんぎゅう) 星は農業の仕事をつかさどる星と考えられていました。
この二つの星は旧暦7月7日に、天の川をはさんで最も光り輝いているように見えることから、中国でこの日を一年一度のめぐりあいの日と考え、七夕ストーリーが生まれました。
七夕ストーリーを要約すると、以下の通りです。
こと座の1等星ベガは、中国・日本の七夕伝説では織姫星 (織女星) として知られている。織姫は天帝の娘で、はた織りの上手な働き者の娘であった。
夏彦星 (彦星、牽牛星) は、わし座のアルタイルである。夏彦もまた働き者であり、天帝は二人の結婚を認めた。
めでたく夫婦となったが夫婦生活が楽しく、織姫は機を織らなくなり、夏彦は牛を追わなくなった。
このため天帝は怒り、二人を天の川を隔てて引き離したが、年に1度、7月7日だけ天帝は会うことをゆるし、天の川にどこからかやってきたカササギが橋を架けてくれ会うことができた。
しかし、7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることができず夏彦も彼女に会うことができない。この日に降る雨は催涙雨とも呼ばれる。催涙雨は織姫と夏彦が流す涙といわれている。
会おうと思えばいつでも会える、と思っては…
働き者だった2人が、結婚したことで仕事に身が入らなくなったからとはいえ、1年に1度、それも雨が降らない日にしか会えなくするとは、ちょっとひどい仕打ちですよね。
まあ、怠けずちゃんと働きなさい、ということなのでしょうが…
それに比べて現代の我々は、法の制約を受けていない限り、いつでも会いたい人には会える環境にいます。会いたい人が、この地球上にいる限り…
そして、この「いつでも会える」ことが曲者なのです。今会いに行かなくても、これが済んだら、あれが済んだら会いに行けばいいや、と思ってしまいがちです。
そして、大切に思っていたあの人と会えぬまま、終の別れを迎えてしまう…そんなことがあります。
年齢を重ねてきて、象徴的なことは「親孝行、したいときに親はなし」でしょうか。離れて暮らしていると、ついつい親元に行くことを億劫がってしまい、後で悔いることになります。
親以外でも、日頃の忙しさにかまけて、親しい友人とつい疎遠になってしまうことはありがちです。今度時間ができたら、今度休みが取れたら、と言っているうちに、ある日突然訃報が・・・などということもあるのです。
親しい人間関係は、唯一といっていい財産です。金銭的な財産は、使ってしまえばなくなります。でも、人間関係は時間をかけて培えば、どんどん豊かになっていきます。
目先のどうでもいいしがらみや、どうでもいい人との関わりに時間を取られるのは、人生の大いなる無駄です。
そんなわけで、七夕の日に、自分も日常生活に埋没することなく、大切な人たちとの時間をもっと取らなければ、と思った次第です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.7.7記)