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さて、今日は「議会開設記念日 」です。
「議会開設記念日」の由来
今から126年前の1890年 (明治23年) 11月29日に、初の帝国議会が開かれたことに由来しています。
帝国議会は、1889年の大日本帝国憲法 (明治憲法) 発布から1947年の日本国憲法への改正までの間、設置されていた日本の議会です。
公選の衆議院と非公選の貴族院から構成され、「議会」と略称されていたそうです。
1890年11月29日の第1回議会から、1947年3月31日の第92回議会まで行われました。今日の国会と連続性を持っています。
「議会開設記念日」を迎えて
戦前の帝国議会は、国家の最高意思決定機関とは言えなかったようです。
特に、昭和に入ってからは、軍部などの勢力の台頭で議院内閣制とは言えず、1932年 (昭和7年) に起きた軍部のクーデター未遂となる五・一五事件で議会の地位が低下し、1940年 (昭和15年) に、全政党が解散して大政翼賛会が成立すると、議会は政府・軍部の提出を追認するだけの翼賛議会と化していったのです。
現代の国会は、選挙によって選出された代表者によって構成される議会の討議にもとづいて政治を運営していく、という議会制民主主義を実現しています。
そして、現在の安倍政権は、2012年12月26日に発足以来、4年近くが経過、安定した支持率を得ています。
この11月26、27両日に共同通信社が実施した全国世論調査によると、内閣支持率は60.7%で、前回10月の53.9%から6.8ポイントも上昇しました。支持率が60%を超えたのは3年ぶりだとか。(こちらの記事参照)
ちなみに、NHK「政治意識月例調査」を中心に使用した歴代内閣の支持率推移グラフが、こちらのサイトに掲載されていました。
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一方で、かつて政権交代を果たしながら、その後政権担当能力の無さを露呈した民主党 (現 民進党) の凋落以降、政権交代をなし得る有力な野党の存在が無いことが気がかりです。
政権与党も、いつなんどき政権を脅かされるかもしれないという野党の存在があってこそ、緊張感を持った政権運営ができるのだと思います。
・・・というわけで、健全な二大政党制が実現して欲しいと願う「議会開設記念日」の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.11.29記)