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さて、今日の格言は、「色即是空、空即是色」です。
「色 即是 空 (しきそくぜくう) 、空 即是 色 (くうそくぜしき) 」とは?
この世にあるすべてのものは因と縁によって存在しているだけで、その本質は空であるということ。また、その空がそのままこの世に存在するすべてのものの姿であるという意味です。
「色 (しき) 」とは、宇宙のすべての形ある物質のことを指し、「空 (くう) 」とは、実体がなく空虚であるという意味です。
また、「即是 (そくぜ) 」とは、二つのものが全く一体不二であることを指しています。
すべてのものは、永劫不変の実体ではないという、仏教の根本教理で『般若心経』にある言葉だそうです。
用例としては、「この世は色即是空、空即是色だ。地位にしがみつく必要などないよ」などと使います。
物事の本質を突き詰めれば…
人間生きていけば、さまざまな拘 (こだわ) りを持つようになります。
◯◯はこうでなきゃ、◯◯はこうしなきゃ・・・など知らず知らずのうちに自分なりのやり方や考え方を見つけて、そのうちそれに拘泥することになります。
他人に批判されたり、否定されたりすると、それを拒絶する気持ちになります。
そして、一定の地位や立場を獲得すると、それを失うまいと必死になったりします。
でも、突き詰めて考えれば、そうしたやり方や考え方、地位や立場に拘ることが、人生の目的を達成するために、どうしても必要なことなのでしょうか?
そこに拘らなければ、さなぎが蝶になるように、華麗に変身、いや変心して生まれ変わることもできるかもしれませんね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.8.4記)