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さて、今日の故事ことわざは、「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」です。
「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」とは?
口に出してあれこれ言う者より、口に出して言わない者のほうが、心の中では深く思っていることの例えです。
蝉は鳴くが光らず、鳴くことのできない蛍は、身を焦がさんばかりに光っているところからこのように言われるようになりました。
ままならぬ恋愛の心情を謡った「恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」という都々逸 (どどいつ)があるそうです。
目は口ほどにものを言う
さて、今日10月30日は「初恋の日」だそうです。
今から121年前の1896年 (明治29年) に、島崎藤村が『文学界』46号に『こひぐさ』の一編として初恋の詩を発表したことが、その由来です。
初恋・・・なんとも甘酸っぱい響きですね。遠いあの日を思い返せば、初めて好きになった子を、ドキドキしながら遠くから見つめていたような記憶があります。
告白するなんて、とんでもない話で、利発で歌が上手いキラキラしたその子のことを、陰からそっと見て、憧れているだけでした。告白して振られて、気まずい間柄になるのなら死んだ方がマシと思っていたはずです。(^^;
蛍は、身を焦がさんばかりに光っていますが、きっとあの頃の僕の熱い眼差しを見れば、回りにバレバレだったかもしれません。
・・・と、そんな幼き日の出来事に思いを馳せてしまう、週初めの朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.10.30記)