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さて、昨日は「Never Too Late」、「精進」するには、何事も遅すぎることはない、ということを書きました。
今日は、スタートが遅いと気は焦るが、人生にウルトラCは存在せず、地道に積み上げるしかないことを書いてみます。
先人の言葉たち
日本には、さまざまな故事ことわざがあります。人生に早道、抜け道がないことを戒めるものもあります。「急がば回れ」「学問に王道なし」「急いては事を仕損じる」などです。
「急がば回れ」
急ぐからといって慣れない近道を通れば、道に迷うなどして、かえって遅くなるもの。
それよりも、多少の手間や時間がかかる回り道であっても本道を行くほうが、結局は早く目的地に着くということ。
「学問に王道なし」
「王道」とは、王様専用の特別な近道という意味で、安易な方法や近道のこと。
ギリシャの数学者ユークリッドが、エジプト王トレミーに「もっと簡単に幾何学を学ぶ方法はないのか」と聞かれ、「幾何学に王道なし」と答えたという故事に基づく。
「急いては事を仕損じる」
物事は焦ってすればするほど、冷静沈着に出来なくなるものだから、焦っている時ほどじっくり落ち着き、考えて対処せよということ。
微差を心掛け、複利で積み上げていく
人生にウルトラCがないのなら、地道に積み上げるしかありません。それも数日、数週間、数ヶ月という短期間ではなく、数年、十数年、数十年という長期間の取り組みが必要でしょう。
ところで、金利の世界に複利という概念がありますね。もしも、年率10%という金利が存在したと仮定すると、元本100万円が1年経てば10万円の利息がついて110万円になります。
単利であれば、単純に利息が毎年10万円ずつ積み重なっていきます。5年経ったら150万円になるということです。
それに対して、複利であれば、1年後の110万円に対して10%、すなわち11万円の利息がつきます。こうして2年目は121万円、3年目は133.1万円、4年目は146.4万円、5年目は161.1万円と増えていくのです。
単利と複利では、元本100万円に対して、5年間で実に11.1万円もの利息差額が発生するのです。
これを日々成長を積み重ねていくことに応用したらどうなるでしょう?
例え、1日の成長が0.01%という微々たるものであっても、 それが日々複利で回れば、1年で3.7%増、2年で7.6%増、3年で11.6%増、4年で15.7%増、5年で20%増、10年ともなれば44%増となります。これは、大きな成長といえるでしょう。
まあ、これは数字上の話しですが、日々の微差が積み重なると大きな差になることは事実だと思います。
余命のことなど気にせず、諦めない
こちらの記事によれば、2016年の日本人の平均寿命は、女性87.14歳、男性80.98歳で、いずれも過去最高を更新しています。
さらに、現在まだ若い方々は「人生100年時代」を迎えると言われています。もちろん、健康寿命はもっと短いでしょうが、医療技術の進歩により、それも長くなるはずです。
ともすれば、余命を考えて諦めがちなこともあるでしょう。でも、それは気持ちの持ち方次第で変わるはずです。
年齢を言い訳にせず、また残りの人生の年数などを気にせず、新たな取り組みを始めて、一歩一歩進めて微差を積み重ねることです。
くれぐれも一発勝負のギャンブルなどせず、地道なチャレンジを続けて参りましょう!
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2018.4.25記)