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さて、今日11月29日は「議会開設記念日」です。
「議会開設記念日」とは?
今から128年前の1890年 (明治23年) 11月29日に、初の帝国議会が開かれたことに由来しています。
帝国議会は、1889年 (明治22年) の大日本帝国憲法 (明治憲法) 発布から1947年 (昭和22年) の日本国憲法への改正までの間、設置されていた日本の議会です。
公選の衆議院と非公選の貴族院から構成され、「議会」と略称されていたそうです。
1890年11月29日の第1回議会から、1947年3月31日の第92回議会まで行われました。今の国会と連続性を持っています。
帝国議会とは?
戦前の帝国議会は、国家の最高意思決定機関とは言えなかったようです。
特に、昭和に入ってからは、軍部などの勢力の台頭で議院内閣制とは言えず、1932年 (昭和7年) に起きた軍部のクーデター未遂となる五・一五事件で議会の地位が低下し、1940年 (昭和15年) に、全政党が解散して大政翼賛会が成立すると、議会は政府・軍部の提出を追認するだけの翼賛議会と化していったのです。
現代の国会は、選挙によって選出された代表者によって構成される議会の討議にもとづいて政治を運営していく、という議会制民主主義を実現しています。
1957年 (昭和32年) 以降の歴代内閣支持率
NHK「政治意識月例調査」を中心に使用した歴代内閣の支持率推移グラフが、こちらのサイトに掲載されていました。
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自民党総裁選で三選を果たした安倍首相は、野党の凋落にも助けられて一定の支持率を獲得しています。
ちなみに、直近の共同通信の世論調査によると、安倍内閣の支持率は47.3%で、10月2、3両日の前回調査から0.8ポイント増となり、不支持は39.5%となっています。
今の国会運営は、どうも緊張感に欠けるのでは?
今の国会では、外国人労働者の受け入れ拡大に向け在留資格を創設する出入国管理法改正案が、衆議院を通過し、参議院の審議に入りました。
与党は、来年4月の新制度開始を実現すべく、会期を延長してでも今国会中に法案を成立させる姿勢です。
与党がこれだけ強硬な姿勢を貫くのは、どういった理由があるのかよく分かりません。人手不足を解消するため、というのは分かりますが、法案内容の不備をこれだけ指摘されながら、それでも来年4月開始がマストなのでしょうか?
それにしても、法案審議のプロセスについて報道を見ると、参議院法務委員会の横山委員長が職権で改正案の審議入りを決めるなど、与党の強引な国会運営が目立ちます。
野党の弱体化が、国会運営の緊張感を阻害しているからでしょうか。
現在の人手不足の解消には、高齢者の一層の活用と外国人労働者の雇用は、避けて通れない課題と思いますが、外国人雇用については、もう少し条件や環境を整えてからでないと、拙速に過ぎて禍根を残すことになるのではないでしょうか…
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.11.29記)