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さて、「今日の一言メモ」第50回です。
日本は既に下山の時代を迎えている
以前、このブログで日本の現状を以下のように纏めたことがあります。異論もあろうかと思いますが、個人の意見ということでご容赦下さい。
- 日本の人口推移を2015年の国勢調査で見ると、人口減少が初めてデータとして示された。
- 現在の出生率や死亡率が、このまま将来まで変わらないという前提で計算すると、数百年後には総人口が2000人程度となり、日本消滅が絵空事ではなくなる。いわば「静かなる有事」と言える。
- 日本という国自体が、既に下山の時代を迎えたということ。
- 一方、個人については、まもなく「人生100年時代」が到来し、みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という3つのステージを生きた時代は終わりを告げる。
- これからは、この3つのステージだけではないマルチステージを生きていく必要がある。
- 次のステージに移る (次の山に登る) ためには、今のステージから一度降りて (今の山から下山して) 準備する必要がある。
- 準備とは、休息を取るだけではなく、投資とリ・クリエーション (再創造) の時間を持つことである。
シニア・シルバー世代は、一度下山してどう生きるか
一度山を下りる年代というと、会社勤めをしていれば定年を迎える頃でしょう。最近では、定年を待たずにアーリーリタイアメントして、次の山を登り出す方も増えています。
となると、中心はシニア (50代前半〜60代前半) 世代です。二度目の山を登る準備をしている、あるいは登っている途中なのが、シルバー (60代後半以降) 世代になるでしょうか。
この世代は、社会経験が長いことが強みです。一方、過去の成功体験や以前通用したやり方が、手枷足枷となってしまうケースもあります。
これまで積み重ねてきた経験や、体得してきた人情の機微などの感覚を生かせば、いくらAIが発達しようと敵わないものがあるはずです。
ただ、そうした経験や感覚などを、新しい時代に合うようにアップデートするためには、投資を行って研鑽を怠らず、自らリ・クリエーション (再創造) していく必要があるでしょう。
「あえて変化の先頭に立ち、その生み手となる」
現代経営学そしてマネジメントの父とでも言うべきピーター・ドラッカーの言葉です。(こちらのサイト参照)
ドラッカーは言います。
変化はコントロールできない。
できるのは変化の先頭に立つことだけである。
自ら未来を作ることにはリスクが伴う。
しかし、自ら未来を作ろうとしないことのほうが
リスクが大きい。
成功するとは限らない。
だが、自ら未来を作ろうとせずに
成功することはない。
というわけで、シニア・シルバー世代が、これからの時代を逞しく生きていくためには、自ら未来を作るリスクを負い、変化の先頭に立つ気概を持つことが求められていると思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.2.27記)