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さて、「今日の一言メモ」第67回です。
昨日の春分の日は、東京・橫浜・福岡で桜の開花宣言がありましたが、イチロー選手が現役を引退した日でもありました。
深夜の引退会見は、1時間半近くに及び、イチロー選手の思いが溢れたものとなりました。
人より頑張るなんてとてもできない
僕は人より頑張ることなんて、とてもできないんですよね。
あくまでも“秤 (はかり) ”は自分の中にあるんです。自分なりにその“秤”を使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと超えていくということを繰り返す。
そうすると、いつの間にか、違う自分になっている。少しずつの積み重ねでしか、自分を超えていけないと思うんですよね。
一気に高みにいこうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないんです。
地道に進むしかない。いや、進むだけじゃない、ある時は、後退しかない時期もある。でも、自分がやると決めたことを信じて、やっていく。
数々の記録は大したことではなく、最後まで諦めず努力できたことが誇り
イチロー選手は、こうも言っていました。
これまで挑んできた数々の記録よりも、今日のあの舞台に立てたのが大きい。記録は実は大したことではなく、誰かがきっと抜いていくもの。
それより、昨年5月、現役でプレーできなくなってからも、いつでも現役に復帰出来るようグランドで他の選手たちと共に汗を流し、シーズン最後まで努力できたことが僕の誇り。
4千本安打を放った時のイチロー選手の言葉
引退会見での言葉は、かつて日米通算4千本安打を達成した時に語った内容とオーバーラップします。
4,000本のヒットを打つために、8,000回以上の悔しい思いをしてきている。
その中で、常に自分なりに向き合ってきたという事実はある。
誇れるとしたらそこではないかと思う。
つらい時、苦しい時、そこから逃げずに真っ正面から対峙し、乗り越えてきたからこその言葉だと思います。
これまでも、イチロー選手の言葉にはいつも勇気づけられ、教えられてきましたが、今回の引退会見を見て、またその感を強くしている次第です。
高倉健さんの座右の銘
最後に、亡くなられた俳優の高倉健さんの座右の銘を記しておきます。
【 往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし 】
辛いことがあっても、それは精進である。
自分を高めるために必要なことなのだ。
それを我慢したまま、たとえそれで終わる
ことがあっても、自分の向上にとっては
確実にためになっているのだから悔いはない。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.3.22記)