(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第110回です。
躓く石も縁の端
「躓 (つまず) く石も縁 (えん) の端 (はし)」という言葉があります。
歩いていて、たまたまつまずいた石ころも数ある石ころの中の一つだと思えば、端くれの縁ではあっても何かの縁で繋がっているという意味です。
それから、どんなつまらない関係でも大切にしなければならないという教えになりました。
類義の言葉として、「袖振り合うも多生の縁」があります。
知らない人と、たまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁であるということです。
人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるものだから、どんな出会いも大切にしなければならない、という仏教的な教えに基づいています。
縁は育み保つ努力をしないと切れてしまう
人が一生の中で、出会う人や物や事は無数にあるでしょう。その中には、できれば出会いたくなかったと思うような人 (物・事) もあるかもしれません。
でも、出会えて良かったと思える経験もまた多いはずです。特に、大切な友人との縁を育み、保つためには、定期的に連絡し、会うことが大事です。
日常生活に埋もれて、そのうち時間ができたら…休みが取れたら…この年末には…などと言っているうちに機会を逃してしまうことも多いはずです。
そんなある日、突然訃報が舞い込み、永遠の別れが訪れるかもしれません…その時になって悔やんでも遅いのです。
明日が、今日の延長になるとは限りません。
もしも大切な人とご無沙汰しているのなら、今日にでも連絡を取ってみては如何でしょうか?
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2019.5.16記)