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「旅の日」
今日5月16日は「旅の日」です。今から334年前の1689年3月27日に、松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立ちました。
そして、この日が太陽暦で5月16日にあたることにちなんで、1988年(昭和63年) に日本旅のペンクラブが制定した、というのがこの記念日の由来です。
ともすれば忘れがちな旅の心を、そして旅とは何かという思索を込めて問いかける日とされています。
「躓く石も縁の端」
コロナ禍の間は行動が制限され、旅に出るのもままなりませんでした。小康状態のときに「Go To トラベル」や「地域ブロック割」などの制度を活用して近場に旅をしましたが、なかなか思うような旅はできませんでした。
「躓 (つまず) く石も縁 (えん) の端 (はし)」という言葉があります。歩いていて、たまたまつまずいた石ころも数ある石ころの中の一つだと思えば、端くれの縁ではあっても何かの縁で繋がっているということです。
それから、どんなつまらない関係でも大切にしなければならないという意味になりました。類義の言葉として、「袖振り合うも多生の縁」があります。
知らない人と、たまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁であるということです。
人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるものだから、どんな出会いも大切にしなければならない、という仏教的な教えに基づいています。
日常を離れて旅に出ると、必然的に小さくても新たな出会いに恵まれます。そんな機会を大手を振って持てるようになったのはほんとに幸せなことです。
縁は大切に育むもの
人が一生の中で、出会う人や物や事は無数にあるでしょう。その中には、できれば出会いたくなかったと思うような人 (物・事) もあるでしょう。
でも、出会えて良かったと思える経験もまた多いはずです。特に、大切な友人との縁を育み、保つためには、定期的に連絡を取り、実際に会うことが大事です。
コロナ禍の間は、ネット上のバーチャルなコミュニケーションでも貴重なものでした。でもリアルに顔を合わせる臨場感とは別物です。時間的・物理的な距離がある場合はZoomなどで補完的にコミュニケーションを取りつつ、実際に会う機会も大切に持ちたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.5.16記)