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さて、「今日の一言メモ」第187回です。
「迂を以て直となし、患を以て利と為す」
「迂 (う) を以て直となし、患を以て利と為す」とは、兵法書である「孫子」にある「迂直の計」という言葉です。
戦さで有利な態勢をとるのが難しいのは、回り道をすると見せて戦場に直行し、不利を有利に変えることにある。
そのため、回り道をしているように見せかけながら、利益で敵を誘い、敵の後から出発しても相手より先に着く。
それが迂直の計を知る者だ。
小池都知事が一昨年、【女子の兵法・小池百合子】というコラムで、この言葉を引用し結びを次のように書いていました。
孫子の兵法の「迂を以て直と為し、患を以て利と為す」は、たとえピンチの中においてもチャンスを探すことの大切さを教えてくれる。
人を活かし、人とともに成長していく首都づくりを戦略的かつ大胆に進めていく決意である。
政策を競い合う緊張感のある議会との両輪ならば、ピンチに打ち勝つ処方箋を共につくりあげられると信じている。
ビンチをチャンスに変える大切さ
ビジネスセオリーの一つに、「ピンチをチャンスと捉えよ」というものがあります。
例えば、ユーザーからのクレームは、内容によってはピンチになり得ます。しかし、そのクレームに的確に対応すれば、そのユーザーの心を掴むチャンスとなります。
そして、そのユーザーが回りの人に「こんなクレームをぶつけたら、こんなに素晴らしい対応をしてくれた。いっぺんにファンになった。」と言ってくれたら、大きな口コミ効果となるでしょう。
その反面、何もクレームを言わず、ただ去って行ってしまう「サイレントクレーマー」の存在が増えると、それは真の危機だと言えます。
ただ、理不尽な要求を繰り返すモンスタークレーマーの存在は、困ったものですが…
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.8.17記)