Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

【今日の一言メモ】・・・年輪を重ねるほど、他者からの「feedback」、他者との「stroke」が大切

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(画像出典元はこちら)

さて、「今日の一言メモ」第328回です。

「切磋琢磨」

切磋琢磨とは、学問、技芸、道徳などを磨き上げることの例えです。また、志を同じくする仲間同士が励まし合い、競い合って向上することの例えでもあります。

切磋の「切」は骨や象牙を切ることで、「磋」はそれらを磨くこと。琢磨の「琢」は玉や石を打ち叩くことや磨くことを表し、「磨」は磨くことです。

『詩経・衛風・淇奥』に「切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如く」とあるのに基づくそうです。

独立起業後に味わった平衡感覚の喪失感

僕は、2012年春にフリーランスのITコンサルタントとして独立しました。独立して暫くすると、会社員時代と全く異なる感覚に襲われました。孤独感や孤立感とも違った独特の感覚です。

色々考えたのですが、どうも会社員時代にあった何気ないフィードバックがなくなったことが原因だと思い至りました。

例えば、会社に行けば「おはよう!」と挨拶する、自分が落としてしまった消しゴムを机を並べた同僚が拾ってくれて「サンキュッ!」と軽く礼を言う、こんなさり気ないやり取りがなくなっていたことが原因のようです。

幼稚園から大学を卒業するまで17年の学生生活、そして就職してからの33年間、合計50年を経て、どこの組織にも属さない身分になって初めて味わう感覚でした。

どこか平衡感覚を失っているような日々が続きました。

ブログ開設後に得た「feedback」と「stroke」

その後、「ブログを開設しよう!」と決心してから、徐々に平衡感覚を取り戻したように思います。2012年10月に、ブログ構築セミナーを受講して、その日のうちにブログを開設しました。

それからブログのお師匠さんたちやブロガー仲間と親交を深めるうち、温かい応援の言葉をたくさん貰ったのです。

そのありがたい言葉が「フィードバック (feedback) 」です。

普段何気なく使っているフィードバックという言葉ですが、Wikipediaでは「心理学におけるfeedback」を次のように解説しています。

「一般的に、褒める、称賛するなど効果的に作用する働きかけを正のフィードバック、けなす、否定するなど反対の働きかけとなるのが負のフィードバックと表現するケースが多いが、これは本来『フィードバック』の機能として持っている円環性や回路の意がくまれていない。 よって、上記については、正のストロークと負のストロークと表現される方が実態に即している。」

feedbackには肯定的な正のものと、否定的な負のものがあるのは事実ですね。そして、本来は「ストローク (stroke) 」と表現することが適切であることを知りました。

ストロークという言葉は、テニスや卓球のラリーが続いている様子を「ストロークを交わせた」というように表現します。

つまり、フィードバックというと受け取るだけというイメージがあるのに対して、ストロークには双方向のイメージがあります。

ということは、1回限りの片方向のフィードバックだけでなく、ストロークを交わす双方向のフィードバックがより有効に作用するでしょう。

年輪を重ねるほど「feedback」と「stroke」が大切

人間それなりの年齢になってくると、周囲から指導を受けたり、注意されたりする機会は、どうしても減ってくるように思います。

自分より若い方が圧倒的に多くなるので、致し方がないかもしれません。ですから、意識して自分から「feedback」と「stroke」を得る機会を作っていかないといけません。

特に、テクニカルなスキルに優れた若者たちに教えを乞うには、素直に「教えて欲しい」と頭を下げる謙虚な気持ちが必要です。そして、教えを乞う代わりに、若者たちに提供できる経験に基づいた知恵を磨いておくことも大事です。

自分の中に、自らを映す鏡を持つことはなかなか難しいでしょう。自らの「強み」を伸ばし「弱み」を抑制するためには、第三者からの「feedback」、第三者との「stroke」が大切だと思うのです。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!

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(2020.1.19記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
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