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さて、「今日の一言メモ」第386回です。
「スリーマイルデー」
今日3月28日は、「スリーマイルデー」です。今から41年前の1979年(昭和54年)3月28日、アメリカ・ペンシルバニア州のスリーマイル島で原子力発電所の事故が発生しました。スリーマイル島(Three Mile Island)の頭文字をとって「TMI事故」とも言われています。
そして、この重大な事故を忘れず教訓とする日として「スリーマイルデー」が制定されたのです。
Wikipediaによると、『原子炉冷却材喪失事故(Loss Of Coolant Accident, LOCA)に分類され、想定された事故の規模を上回る過酷事故(Severe Accident)である。国際原子力事象評価尺度(INES)においてレベル5の事例である。』と記載されています。
原子力発電の仕組み
ここで、原子力発電の仕組みをおさらいしておきましょう。
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原子力発電は、水の入った原子炉の中で、ウランおよびプルトニウムが核分裂するときに発生する熱を利用して蒸気を作ります。
蒸気でタービンを回して電気を作るという点では、石炭や石油、天然ガスによる火力発電と同じ仕組みですね。
そして、タービンを回し終えた蒸気は、復水器内で冷却され、水となって再び給水ボンプにより原子炉に戻されます。復水器で蒸気を冷却する冷却水には海水を使います。
このため、原子力発電所は海岸に近い立地に立てられるわけです。
海との標高差が低かった福島原発は、津波対策の不備を露呈し、東日本があわや壊滅という危機を招きました。
原発については、このブログでも繰り返し再稼働に疑問を呈してきました。人間が100%制御することができず、核廃棄物の問題も解決できない現状で、原発を存続させるのは、後世の子や孫に対して禍根を残し無責任な行為ではないでしょうか。
安倍政権は、原発をベースエネルギーとする政策を変えようとはしません。
電力会社やその関連会社、電気事業連合会と経団連、そして電力会社に依存する企業群や関連団体などから成る「原子力ムラ」の存在が強大なのも一因でしょう。
個人的には、原発廃止に向けた長期的ロードマップを描いて欲しいと思っています。
代替不能と思われることを変えるために
翻って考えてみると、個人の人生でも原発のような「代替不能」と思われる、あるいは思い込んでいることがあると思います。
今、このブログ記事はMacBook というノートパソコンで作成しています。現時点では、パソコンをiPadのようなタブレットで完全に置き換えることはできないと思っています。
でも、技術的なブレークスルーが起きて、いつかパソコンは過去の遺物になるかもしれませんが……。
ほかにも、例えば無くてはならないと思っている自動車やトラック、電車や航空機、船などの移動手段、輸送手段があります。
こうした物理的な手段は、現代において代替不能なものです。自動運転の技術が進み、いつかは人間が運転せず言葉で命令すれば目的地に連れていってくれるマイカーは誕生しそうですが。
コロナ禍で外出自粛要請が出ているこの週末に、代替不能と思われることを変えるためには、どんなことが必要なのか、など普段考えることのないことに思いを馳せるのもいいかもしれません。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.3.28記)