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さて、「今日の一言メモ」第387回です。
「マリモの日」
今日3月29日は「マリモの日」だそうです。今から68年前の1952年 (昭和27年) 3月29日に、北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されたことで、この日が「マリモの日」となりました。
マリモは、北海道及び本州の東北地方から関西北部、ロシア、北アメリカ等に分布しています。国内で、マリモが大きな球状の集合体を形成するのは阿寒湖と小川原湖 (青森県上北郡) だけだそうです。
特に阿寒湖のマリモは、最大30cm程度と大きくビロード状の球状形態や希少性から特別天然記念物に指定されています。
なぜ、阿寒湖のマリモは丸く大きく生育するのか?
丸いマリモは、阿寒湖の中でも特に北側のチュウルイ湾付近に生息しています。同じ阿寒湖でも、ほかの場所では丸くなりません。世界のマリモを見ても、丸くないのがほとんどです。では、なぜ阿寒湖のチュウルイ湾付近のマリモだけが丸くなるのでしょう。
その理由は、チュウルイ湾のあたりでいつも強く吹く風にあります。強い風にあたると、波に揺られユラユラと動いていたマリモが、回転を始めます。
回転し続けるマリモは、波に流されて遠くへ行ってしまうことなく、その場に留まります。この結果、上下満遍なく光合成ができるので、下側になった部分が腐ることなく丸く成長できるわけです。
どんな風が吹いてもブレずにいたい
「柳に風」という言葉があります。元々は、枝垂れ柳の細長い葉が、風の吹くままにそよぐ様子を指しています。
その様子から、柳が風になびくように、逆らわない物は災いを受けないという意味になりました。また、相手が強い調子であっても、さらりとかわして巧みにやり過ごすことの例えにもなっています。
人間にもいろんな風が吹きます。追い風、横風、向かい風・・・生きていればいろんな風が吹いてきます。
追い風を受けていれば、自然に前に進めます。横風を受けている時は、自分が目指す方向を間違えないように、常に舵を取らなければなりません。思いっ切り向かい風が吹いている時は、いくら頑張っても前に進めません。
ヨットは、向かい風でも帆を上手く使って前に進めます。人間も、吹く風に逆らわず「柳に風」と受け流したり、マリモのようにうまく回転してどこかに流されることなく、いろんな風を吸収して丸く大きな存在になりたいですね。
どんな風が吹いてもブレないような「基軸」を持つことが大事だと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.3.29記)