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さて、今日3月29日は「マリモの日」です。
「マリモの日」の由来
今から65年前の1952年 (昭和27年) 3月29日に、北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されました。そして、この日が「マリモの日」となったのです。
因みに、阿寒湖のマリモと同時に、富山湾のホタルイカ群遊海面、鹿児島県出水市のナベヅル、高知のオナガドリ等も国の特別天然記念物に指定されました。
マリモは、北海道及び本州の東北地方から関西北部、ロシア、北アメリカ等に分布しています。
国内で、マリモが大きな球状の集合体を形成するのは阿寒湖と小川原湖 (青森県上北郡) だけだそうです。
特に阿寒湖のマリモは、最大30cm程度と大きくビロード状の球状形態や希少性から特別天然記念物に指定されたのです。
なぜ、阿寒湖のマリモは丸く大きく生育するのか?
丸いマリモは、阿寒湖の中でも特に北側のチュウルイ湾付近に生息しています。時々テレビで特集されているので、ご覧になった方もおられるのではないでしょうか?
同じ阿寒湖でも、ほかの場所では丸くなりません。世界のマリモを見ても、丸くないのがほとんどです。では、なぜ阿寒湖のチュウルイ湾付近のマリモだけが丸くなるのでしょう。
その理由は、チュウルイ湾のあたりでいつも強く吹く風にあります。強い風にあたると、波に揺られユラユラと動いていたマリモが、回転を始めます。
回転し続けるマリモは、波に流されて遠くへ行ってしまうことなく、その場に留まります。この結果、上下満遍なく光合成ができるので、下側になった部分が腐ることなく丸く成長できるわけです。
人も受ける風次第で形が変わる
阿寒湖のマリモは、受ける風に逆らわずクルクル回り続けることで、その丸さを形作っているわけですね。
考えてみれば、人も受ける風によって形作られているのかもしれません。追い風、横風、向かい風・・・生きていればいろんな風に吹かれます。
追い風を受けている時は、自らあまり努力することなしに前に進んでしまうかもしれません。
横風を受けている時は、自分が目指す方向を間違えないように、常に舵を取らなければなりません。
思いっ切り向かい風が吹いている時は、進めど進めど前に行かないかもしれません。
風を上手く読んで、追い風に乗って前にどんどん進むのか、軌道修正するのか、向かい風に正面切って挑むのか、それとも、どこかに避難するのか、いろんな進み方があります。
いずれにしても、マリモのように、いつか丸く熟成した姿を見せられるようになりたいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.3.29記)