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10月29日は、1969年にインターネットの起源であるARPANETが稼働した日

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さて、昨日から「今日は何の日?」シリーズを再開しましたが、今日は第97弾をお届けします。

今から55年前の1969年10月29日、今のインターネットの原型であるARPANET(アーパネット、Advanced Research Projects Agency Network)が稼働し、コンピューター同士の接続が世界で初めて行われました。

ARPANETとは

ARPANETとは、世界で初めて運用されたパケット通信ネットワークです。

パケットという言葉ですが、今日では、携帯・スマホでデータ通信に課金されるパケット料金としてお馴染みになりましたね。

この ARPANETが、今日の世界的なインターネットの起源になっています。

当初、アメリカ国防総省の高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency、略称ARPA、後にDARPA)が資金を提供し、いくつかの大学と研究機関でプロジェクトが開始されました。スタートは軍事目的だったのです。

4カ所の相互接続からスタート

ARPANETは、次の4カ所を相互接続する形で始まりました。

1. カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA)
2. スタンフォード研究所の Augmentation Research Center
3. カリフォルニア大学サンタバーバラ校 (UCSB)
4. ユタ大学の計算機科学科

当時のコンピュータは、こんな感じでした。今では手のひらサイズのスマホで、瞬時にインターネットに繋がることを思うと、この半世紀の技術革新には驚くばかりです。

10 当時のコンピュータ

ARPANET上で最初に送信されたメッセージは、UCLAの学生が送ったものだったそうです。1969年10月29日午後10:30、UCLAからスタンフォード研究所にメッセージが送られました。

その内容は “login:” というテキストだったのですが、”lo” まで送信したところでシステムがクラッシュしてしまいます。したがって、ARPANET初のメッセージは実際には “lo” でした。

約1時間後にクラッシュから復旧し、やっとテキストメッセージ全文の送信を成功させました。ARPANETが恒久的にリンクを確立したのは1969年11月21日のことで、UCLAとスタンフォード研究所間の2カ所でした。

そして、1969年12月5日には、4カ所相互のネットワークが完成し、その後、順次全米に拡大していきました。

20 ARPAnet歴史

インターネットへと発展

1981年に、日本では初めて東北大学がのARPANETに接続参加しました。米国本土までの距離に比較して、地理的にも近いハワイまでの専用線の料金が、より安価に済んだことがその理由だったとか。

1983年には、ARPANETのアメリカ軍関係部分を分離して、機密には分類されない軍事関係の通信を担うMILNETとなりました。

その後、さまざまな変遷を経て、通信プロトコルが発展統一され、電子メールやファィル転送も可能になり、現在のインターネットに発展してきました。

日本でインターネットが本格的に普及したのは、今から20年近く前の1995年にWindows95が登場し、標準でブラウザアプリのInternet Explorer が搭載されてからでした。

それでも現在のように動画や精細な画像などのリッチコンテンツをやり取りできるようになるには、ブロードバンド回線の普及を待たなければなりませんでした。

今では、無線LANをはじめさまざまな方法でインターネットに接続することができるようになっていますね。

30 Internet接続多様化

・・・というわけで、ARPANETのお陰で現在のインターネットがあり、個人でも全世界に向けて情報を発信できる時代になったわけです。

考えてみれば、ごく当たり前に使っている技術も、過去を振り返ってみると物凄い技術であることを改めて感じます。

こうした時代を生きられることに感謝しつつ、技術の副作用にも気をつけないといけないな、と感じる次第です。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2014.10.29記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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Consulting Office SMART代表/富田邦明が人となりをお伝えするために運営しています。

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