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さて、「今日の一言メモ」第452回です。
「教うるは学ぶの半ば」
「教うるは学ぶの半ば」とは、人に何かを教えるときは、半分は自分にとっての勉強にもなるという意味です。
人にものを教えるためには、自分自身が勉強してよく理解していなければ教えられないからですね。
政治史・政教を記した中国最古の歴史書『書経・説明下』にある言葉だそうです。英語では「We learn by teaching. 」(人は教えることによって学ぶもの) と表現します。
人に教えて、初めて自分の至らなさを知る
人は学校を卒業して、社会人になります。社会人となるからには、なんらかの仕事をしなければなりません。学校を卒業するまで、どんな学問を勉強していたとしても、社会に出れば一から学ぶことがたくさんあります。
その時は、社会人としての先輩から直接教わったり、背中を見て学びます。一人前の社会人となるためには、相応の期間、必死に学ばなければなりません。
そして、月日が経てば後輩ができて、自分が教えなければならない立場になるでしょう。今度は、一人前の先輩として教えなければいけません。その時になって、初めて教えることの難しさに気付きます。
「2+3は?」という問いの答えが「5」であると教えるのは簡単です。では、何故「5」になるのか教えることはとても難しいです。
そして、一を人に分かるように教えるためには、十を知らなければ満足に教えられないことに気づかされます。
そんな経験をして、自分の至らなさを知るわけです。そうした思いをして、大きく成長できるのですね。
人生のステージ毎の学びをしっかり身につける
人生100年時代を迎えて、いくつものステージを生きることが必然になってきました。以前のように、大学を卒業して会社に勤め、定年を迎えたら隠居生活を送るというわけにいかなくなったのです。
第2、第3のステージを生きていくために、新たに学び直すことが多くなります。そのためには、以前より自己投資とリ・クリエーション(再創造)の比率を高めていかなければなりません。
そして、学びをしっかり自分のモノにするために、人に教える機会を積極的に持つ姿勢が大事になってきます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.6.15記)