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さて、「今日の一言メモ」第490回です。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだという意味ですね。
自らを省みれば、まあ隠すほどの才能や学徳を持ち合わせているわけでもなく、実っているのは腰回りのお肉だけですが……。
似た言葉に「和光同塵 (わこうどうじん) 」があります。これは、自分の才能や学徳を隠し、俗世間に交じって目立たないように生活する、という意味です。また、仏教では仏・菩薩が知徳の光を隠して仮の姿となって、衆生を救うこととされています。
『老子』4章にある「和其光、同其塵(光を和らげてちりに交わるの意味)」がその由来です。「光を和らげ塵に同ず」ともいうそうです。なお「和光」とは、才知の威光を和らげて隠すという意味で、「塵」とは、ちり・くずが転じて俗世間のことを指しています。
謙虚さを保つのは、歳を重ねる毎に難しくなる
人は人、自分は自分と自然体で臨むようにしていますが、とはいっても人間歳を重ねてくると、それなりのプライドや見栄が邪魔をして、つい余計なことを言ってしまうことがあります。
無理に自分を卑下する必要もありませんが、だからといって、要らないプライドを振り回して人とやり合っても仕方がありません。
人は人、自分は自分とドンと構えて、ニコニコ笑って謙虚に日々を過ごせるといいですよね。というわけで、今日も精進の日々が続きます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.7.29記)