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さて、「今日の一言メモ」第495回です。
「当たって砕けろ」
当たって砕けろとは、成功するかどうかはわからないが、とにかく思いきってやってみよという教えです。
当たってみて砕けてしまっては元も子もないのですが、それだけ決死の覚悟で臨めば成功する可能性も高くなるから、やるだけやってみろということですね。
駄目で元々という心意気でやってみれば案外うまくいくかもしれないとから、きわめて難しい状況を打開するための決意を促す言葉になっています。
今までの拘りを打破する
人間歳を重ねてくれば、さまざまな拘 (こだわ) りを持つようになります。◯◯はこうでなきゃ、◯◯はこうしなきゃ・・・など知らず知らずのうちに自分なりのやり方や考え方を見つけて、そのうちそれに拘泥することになります。
そして、一定の地位や立場を獲得すると、それを失うまいと必死に執着してしまうのが人間の性(さが)です。
でも、よく考えてみると、そうしたやり方や考え方、地位や立場に執着するのは、将来の可能性を摘み取ることになってしまうのではないでしょうか。
人生は多段階ロケット
人生100年時代を迎えようとしている現在、就学→就職→定年→余生といった生き方を一段ロケットに例えるなら、これからは多段階ロケットにしていく必要があるでしょう。
一段ロケットの役目を終える時(例えば定年)が来たなら、二段ロケットに点火し(新たなステージに移り)、その次は三段ロケット(さらに次なるステージ)に…と推進スピードが途切れないよう次々と点火していく必要があると思うのです。
地球の重力を脱し成層圏を飛び出すために、一段ロケットは強大な推進力が求められます。二段ロケットは次の推進力を持ち、三段ロケット以降はさほど推進力がなくとも、微妙なコントロールが求められるでしょう。
人生も、若い時からミドルまでは体力・馬力が必要な場面が多いですが、シニア以降になれば、人生の機微を弁え知恵と経験を活かした生き方が求められます。
その過程では、自分が手にしてきた地位や立場、名誉や評価を、自らの手で潔く一度捨て去り、次なるステージに向かって進む勇気が必要になってくるでしょう。
そうした時に、拘りや執着ときっぱりと縁を切る勇気と共に、次なるステージに向けてワクワクする気持ちがないと前に進めないと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.8.4記)