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さて、「今日の一言メモ」第511回です。
「禍福は糾える縄の如し」
禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)とは、幸福と不幸は表裏一体で、かわるがわる来るものだということの例えです。
まるでより合わせた縄のように、災いと幸福が、かわるがわるやって来るもので、不幸だと思ったことが幸福に転じたり、幸福だと思っていたことが不幸に転じたりするという意味です。
成功も失敗も縄のように表裏をなして、めまぐるしく変化するものだということの例えでもあります。
『史記・南越列伝』には、「禍に因りて福を為す。成敗の転ずるは、たとえば糾える縄の如し」とあり、『漢書』には「それ禍と福とは、何ぞ糾える縄に異ならん」とあるそうです。
日航ジャンボ機墜落事故を思い出す
35年前の1985年 (昭和60年) 8月12日に、日航機 (JAL123便) が御巣鷹山に墜落するという痛ましい事故が起きました。乗客乗員のうち、奇跡的に命が助かった4名を除く520名が亡くなるという、航空機史上最悪の事故でした。
僕が当時勤めていた会社の大阪支店長は、出張していた東京本社の会議が長引き、予約していたJAL123便に乗れませんでした。
帰りが遅くなり、その時は残念だったと思いますが、もし間に合っていたら・・・と考えるとゾッとします。
また、その支店長がキャンセルしたことで、キャンセル待ちをしていた誰かが、あの便に乗ったかもしれません。乗れた時は、ラッキー!と思ったでしょうが…
そう考えると、何が運命を左右するか分かりません。まあ、命に関わることはそうそうないとは思いますが…
いい時も悪い時も、淡々と次へ向かう
うまくいっても驕らず高ぶらず舞い上がらず、うまくいかなくても落ち込むことなく淡々と次へ向かうことが大事だと思います。
長い人生を生きていれば、うまくいかないことは多々あるわけで、それはうまくいかないやり方を発見したのだから良し、と割り切り、さらに前に進むだけです。
その途中でたまたまうまくいったとしても、「よ〜し!」と一瞬喜び、次はうまくいかないかも…と褌を締め直して (?) また前に進めばよいのです。
なんでも周到に準備して、「絶対成功させてやる!」などとリキむと、うまくいかなった時のショックが大き過ぎるので、「これで試したらどうなるかな?」という気持ちで取り組んだらいいと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.8.22記)