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さて、「今日の一言メモ」第546回です。
「立つ鳥跡を濁さず」
「立つ鳥跡を濁さず」とは、立ち去る者は自分のいた場所を汚れたままにせず、見苦しくないよう綺麗に始末をしてからいくべき、という戒めです。また、引き際は美しくあるべき、という教えでもあります。
水鳥が飛び立ったあとの水辺は、濁ることなく清く澄んだままであることから、こう言われるようになりました。ここでの「立つ」は、「飛び立って去る」という意味です。
YS-11が引退した日
今から14年前の2006年9月30日に、日本の戦後初の国産旅客機YS-11が、航空会社の定期便におけるラストフライトを行い、現役を引退しました。
YS-11は、第二次世界大戦後に日本のメーカーが初めて開発した旅客機でした。敗戦後、連合国の占領下で日本にあるすべての飛行機は破壊され、航空機メーカーは解体され、航空会社を潰され、大学の授業から航空力学の科目まで取り除かれてしまいました。
その後、日本は1952年 (昭和27年) にサンフランシスコ講和条約の発効で、再独立を果たし、日本企業による飛行機の運航や製造がやっと再開出来るようになりました。
そして、当時多くの航空関係者が心に秘めていた自国製の航空機を再び飛ばしたいという思いと「日本の空は日本の翼で」という願いにより、YS-11が開発されたのです。
1964年 (昭和39年) 9月には、東京オリンピックの聖火を日本全国へ空輸し、日本国民に航空復活をアピールしました。
以来、2006年 (平成18年) 9月30日のラストフライトまで42年間にわたり日本の空を飛び続け、就航以来無事故で運航を完了したのでした。
まさに「立つ鳥跡を濁さず」です。
「無事これ名馬」
就航以来、42年間にわたり無事故だったとは凄いことだと思います。
人間、42年間も生きていれば数々の失敗や挫折を味わっていると思います。それでも、大きな病気や事故もなく、健康に生きてきたとするならば、それでOKだと思うのです。
「死ぬこと以外は、かすり傷」という言葉がありますが、何はなくとも健康に恵まれて天寿を全うすることが一番だと思います。
ドラマ「半沢直樹」の最終回で、妻の花ちゃんが主人公に言った言葉が耳に残っています。
「仕事なんかなくなったって、生きていれば何とかなる。生きていればね」
これからの人生、「無事これ名馬」で頑張って生きていこうと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.9.30記)