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さて、今日の故事ことわざは、「立つ鳥跡を濁さず」です。
「立つ鳥跡を濁さず」とは?
立ち去る者は、自分のいた場所を汚れたままにせず、見苦しくないよう綺麗に始末をしてからいくべき、という戒めです。また、引き際は美しくあるべき、という教えでもあります。
水鳥が飛び立ったあとの水辺は、濁ることなく清く澄んだままであることから、こう言われるようになりました。ここでの「立つ」は、「飛び立って去る」という意味です。
今日は、戦後初の国産旅客機YS-11が引退した日
実は、今から11年前の2006年9月30日に、日本の戦後初の国産旅客機YS-11が、航空会社の定期便におけるラストフライトを行い、現役を引退しました。
YS-11は、第二次世界大戦後に初めて日本のメーカーが開発した旅客機でした。終戦後、連合国の占領下で日本にあるすべての飛行機は破壊され、航空機メーカーは解体され、航空会社を潰され、大学の授業から航空力学の科目まで取り除かれてしまいました。
その後、日本は1952年 (昭和27年) にサンフランシスコ講和条約の発効で、再独立を果たし、日本企業による飛行機の運航や製造がやっと再開出来るようになりました。
そして、当時多くの航空関係者が心に秘めていた自国製の航空機を再び飛ばしたいという思いと「日本の空は日本の翼で」という願いにより、YS-11が開発されたのです。
1964年 (昭和39年) 9月には、東京オリンピックの聖火を日本全国へ空輸し、日本国民に航空復活をアピールしました。
以来、2006年 (平成18年) 9月30日のラストフライトまで42年間にわたり日本の空を飛び続け、就航以来無事故で運航を完了したのでした。
まさに「立つ鳥跡を濁さず」です。
そんなわけで、僕もYS-11にあやかって「無事これ名馬」で生涯過ごしたいと思っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.9.30記)