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さて、「今日の一言メモ」第552回です。
「起きて半畳寝て一畳」
「起きて半畳寝て一畳」とは、人は必要以上の富貴を望むべきではなく、満足することが大切であるという教えです。
どんなに大きな家に住んでいようと、人一人が占める場所は、起きているときは半畳、寝るときは一畳あれば充分足りることからこう言われるようになりました。
「足るを知る者は富む」
起きているときは半畳、寝るときは一畳あれば充分足りるというのは、ちょっと極端ですね。拘置所の独房でも、三畳程度の広さはありそうです。
ただ、満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで、幸福であるという意味の「足るを知る者は富む」という言葉には肯けます。
『老子』に「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り(満足することを知っている者は富者であり、努力している者は志ある者であると言える)」とあるのに基づくそうです。
人と比べて自分に不足していると感じて持つ欲は限りがない
お金のことを考えると、お金持ちほどお金に執着して「もっと、もっと」と思うようです。かのカルロス・ゴーンにしても、あれだけの報酬をもらいながら世界の富豪ランキングで自分が下の方に位置していることに我慢ならず、さらに報酬を求めていたようです。
よく例え話でするのは、60階建てのタワーマンションが憧れで、35階の部屋をやっと手に入れたら、絶対に最上階の部屋が欲しくなる。だったら環境の良い8階建てのマンションの8階に住んだ方がよっぽど良い、という話です。
お金や地位や名誉など、他人が持っているものと比較して自分に足りない、不足していると感じる欲には限りがないと思います。
やはり、どれだけ人を愛することができているか、どれだけ人に愛されているか、という点で精神的に満足していれば、その人の人生は豊かなものといえるでしょう。
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さて、今日はここまでにしますね。
では、また!
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(2020.10.7記)