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【今日の一言メモ】・・・目の前の光景は、決して当たり前の光景ではなく、いつでも変わり得る光景であると覚悟し、常に「常在戦場」の意識を無意識下に持つ

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さて、「今日の一言メモ」第581回です。

「廬山の真面目」

「廬山の真面目」(ろざんのしんめんもく)とは、雄大または複雑すぎて、本来の姿をとらえがたいことの例えです。また、物事の真相を見極めるためには、局外から客観的に見ることが大事であるということの例えでもあります。

「廬山」は、国江西省九江市南部にある名山です。峰々が作る風景の雄大さは有名で、見るときや場所によって様々に姿を変えることから、その全形をとらえがたいと言われています。「真面目」とは、本当の姿という意で、蘇軾の『題西林壁』という詩に「廬山は見る場所によって姿を変える。廬山の全形がわからないのは、私が廬山の中にいたからだ」と歌ったのに基づくそうです。

コペルニクス的転回

「廬山の真面目」の意味を知って、かつて哲学者カントが使った「コペルニクス的転回」という言葉を思い浮かべました。

天文学者コペルニクスが地球中心の考え方(天動説)ではどうしても解決できなかった天文学の問題を、視点を変えること(地動説)によって、すべて解決し説明ができたように、自分中心の考え方ではなく、視点を大きく変えて世界から見るようにすると悩みや問題の解決の糸口が見えてくることがあるでしょう。

いわゆる「パラダイムシフト」です。

世界の見方を変える

僕がフリーランスのITコンサルタントとして独立してからまもなく10年が経とうとしています。今から考えると、独立前に所属していた会社組織は、いってみれば金魚鉢の一つに過ぎなかったなぁ、というのが実感です。

でも、その中で1日の多くを過ごしていると、いつのまにかその世界がすべてのように思えてくるのです。外の世界があることは頭で分かっていても、実際にその世界がどんなものか経験していないので分かりません。

例えば、街中を歩いていれば救急車がサイレンを鳴らして走っている光景に出会うことがあります。でも、その救急車の中でどんな光景が繰り広げられているか具体的に想像することは難しいでしょう。

もしかしたら、大怪我をして生死の境を彷徨っている人が横たわっているかもしれません。そして、その横で必死に無事を祈っている家族が震えながら同乗しているかもしれません。

そんな社内から見れば、外の平和そうな光景はまったく別世界に感じることでしょう。

自分が過ごしている世界、ついさっきまで目の前に平和な光景が広がっていた世界が一瞬で暗転してしまうこともあるわけです。

今、自分が見ている光景は、決して当たり前の光景ではなく、いつでも変わり得る光景であることを頭に入れて、つまり「常在戦場」の意識を無意識下に持っていたいと思うのです。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!

・・・・・・・・・・・・
(2020.11.9記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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