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さて、「今日の一言メモ」第281回です。
「井の中の蛙大海を知らず」
「井の中の蛙 (かわず) 大海を知らず」とは、知識、見聞が狭いことの例えです。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のことを指します。
小さな井戸の中に住む蛙は、大きな海があることを知らないということから、物の見方や考えが狭いことを批判する場合に多く使われます。
『荘子・秋水』に「井戸の中の蛙に海の話をしても通じないのは、蛙が井戸という狭い場所にとらわれているから」とあるのに基づくそうです。
「コペルニクス的転回」
ところで、今日11月28日は「太平洋記念日 」です。
今から499年前の1520年 (永正17年・日本では室町時代) 11月28日に、ポルトガルの航海者マゼランが、マゼラン海峡を通過して太平洋に出たことに由来します。
彼の船は初めて世界を一周して帰国し、地球が丸いことを証明しました。
今では、地球が丸いことは当たり前のことですが、500年近く前までは未知のことだったのですね。
そして、マゼランがマゼラン海峡を通過してから23年後、1543年にコペルニクスによって「地動説」が確立します。
古くアリストテレスの時代からコペルニクスの登場する16世紀まで、地球は宇宙の中心にあり、まわりの天体が動いているという「天動説」が信じられていました。
それ以来、物事の見方が180度変わってしまう事を「コペルニクス的転回」と呼ぶようになりました。
「妖怪・べきねば」
さて、今の時代、終身雇用・年功序列は既に過去のものと言われて久しいですが、なかなかどっこい過去の常識は生き続けています。
やはり、一流大学を出て、一流企業や官庁に就職し、結婚し子を育て、住宅ローンで家を買い・・・というレールを歩かせたがる風潮はなくなりません。
若くして起業する、ほとんど誰もチャレンジしない道を選ぼうとすると、周囲が常識や世間体などを振り回して、よってたかって邪魔をします。
そうした動きを、ドリームキラーと呼びます。
最近、若き友人がこのドリームキラーのことを「妖怪・べきねば」と名付け、うまいことを言うなぁ、と感心しました。
「妖怪・べきねば」は、常識や世間体などに反するような言動をすると、すぐにこう言い出します。
「こういうときは、●●するべき!」
「そういうときは、●●せねばならない!」
「妖怪・べきねば」から猛ダッシュで逃げようとしても、すさまじいスピードで追いかけてきます。なかなか、振り切ることはできません。
自分を縛る見えない鎖と、ほど良く戦う
今や、学校を卒業して、企業組織で勤め上げて定年を迎え、どこかに再就職して、年金を貰い老後を過ごす、そんな時代ではなくなりつつあります。
「人生100年時代」が、すぐそこに来ている現在、仕事も長い期間にわたって続けていく必要があるでしょう。
そうであるならば、イヤイヤするのではなく、自分がやりたい仕事、チャレンジしたい仕事に取り組んでいくことが大事です。
そのためには、過去の常識や世間体や見栄やプライドなど自分を縛る見えない鎖と、ほど良く戦い、新たな自己研鑽・自己投資に励み、若き先駆者たちに教えを乞い、新たなステージを見つけていくことが求められます (あんまり力んで戦うと疲れちゃいますから、ほど良く戦うのです) 。
そうして、人生100年時代の先駆者として邁進していきたいと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.11.28記)