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さて、今日の故事ことわざは、「井の中の蛙大海を知らず」です。
「井の中の蛙 (かわず) 大海を知らず」とは?
知識、見聞が狭いことの例えです。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のことを指します。
小さな井戸の中に住む蛙は、大きな海があることを知らないということから、物の見方や考えが狭いことを批判する場合に多く使われます。
『荘子・秋水』に「井戸の中の蛙に海の話をしても通じないのは、蛙が井戸という狭い場所にとらわれているから」とあるのに基づくそうです。
「天動説」から「地動説」への転回
さて、今日11月28日は「太平洋記念日 」です。
今から497年前の1520年 (永正17年・日本では室町時代) 11月28日に、ポルトガルの航海者マゼランが、マゼラン海峡を通過して太平洋に出たことに由来します。
彼の船は初めて世界を一周して帰国し、地球が丸いことを証明しました。
今では、地球が丸いことは当たり前のことですが、500年近く前までは未知のことだったのですね。
そして、マゼランがマゼラン海峡を通過してから23年後、1543年にコペルニクスによって「地動説」が確立します。
古くアリストテレスの時代からコペルニクスの登場する16世紀まで、地球は宇宙の中心にあり、まわりの天体が動いているという「天動説」が信じられていました。
それ以来、物事の見方が180度変わってしまう事を「コペルニクス的転回」と呼ぶようになりました。
既存の常識にとらわれないことが大事
今の時代、終身雇用・年功序列は既に過去のものと言われて久しいですが、なかなかどっこい過去の常識は生き続けています。
やはり、一流大学を出て、一流企業や官庁に就職し、結婚し子を育て、住宅ローンで家を買い・・・というレールを歩かせたがる風潮はなくなりません。
若くして起業する、ほとんど誰もチャレンジしない道を選ぼうとすると、周囲が常識や世間体などを振り回して、よってたかって邪魔をします。
そうした動きを、ドリームキラーと呼びます。
今や、学校を卒業して、企業組織で勤め上げて定年を迎え、どこかに再就職して、年金を貰い老後を過ごす、そんな時代ではなくなりつつあります。
「人生100年時代」が、すぐそこに来ている現在、仕事も長い期間にわたって続けていく必要があるでしょう。
そうであるならば、イヤイヤするのではなく、自分がやりたい仕事、チャレンジしたい仕事に取り組んでいくことが大事です。
そのためには、過去の常識や世間体や見栄やプライドを捨てて、新たな自己研鑽・自己投資に励み、若き先駆者たちに教えを乞い、新たなステージを見つけていくことが求められます。
そうして、人生100年時代の先駆者として邁進していきたいと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.11.28記)