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さて、今日も日めくりカレンダーの「格言」からです。
「君君 (きみきみ) たらずといえども臣臣 (しんしん) たらざるべからず」とは?
主君に徳がなく、主君としての道を尽くさなくても、臣下は臣下としての道を守って忠節を尽くさなければならないという意味です。
論語には「君君たり、父父たり」という一文があるそうです。その概要は以下の通りです。
斉の景公が政治の要道を孔子にお尋ねになると、孔子は、「君たる者は君としてなすべきことをやり、臣たる者は臣としてなすべきことをやり、父たる者は父としてなすべきことをやり、子たる者は子としてなすべきことををやるのがよい。」とお答えした・・・
そこから派生して、「君君たらずとも、臣臣たれ」という考え方が出てきたようです。
家臣が主君のために一身をささげて尽くす滅私奉公が美徳とされた封建時代であれば、そのことを訓 (おし) えるためのには重宝な考え方だったでしょう。
会社などの組織だったら・・・
あの「忠臣蔵」で描かれた赤穂浪士も、一部の人には「ルールを破って大罪を犯した主君の逆恨みを晴らそうとした愚かな人々」と受け止められているのを知り、愕然としたことがあります。
今や滅私奉公するなど考えられない時代になり、滅私奉公という言葉自体、死語になってしまったかもしれません。(ブラック企業で働き、自殺に追い込まれるのは、新たな滅私奉公でしょうか…)
ま、それは別にして、戦後経済成長を支えた「終身雇用」「年功序列」を前提とした日本型家族経営の時代も終焉を迎え、会社のために身を粉にして働くことも古いスタイルになりました。
そんな時代に、経営者以下役員、そして組織文化が旧弊に縛られていて、長時間残業が美徳とされているような会社に勤めているなら、さっさと見切りをつけるのが良いかもしれません。
長い年数をじっと我慢して過ごすのではなく、さっさと逃げ出さないと、貴重なキャリアを無駄に過ごして、後で後悔することになりますからね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.6.19記)