(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第739回です。
「馬には乗ってみよ 人には添うてみよ」
「馬には乗ってみよ 人には添うてみよ」とは、何事も経験してみなくては本当のところは分からないのだから、やりもしないで批判したり評価したりするべきではないという意味です。
馬には乗ってみなければ善し悪しがわからないし、人とは付き合ってみなければその人の性質は分からないということを表しています。
何事も経験することによって、そのものの良さが初めて分かるのだから、始める前から軽々しく批判するのは良くないという戒めです。
もともとは縁談を勧めるようなときに、実際に結婚してみなければ相手の本当の人柄は分からないとして言った言葉だそうです。
席を譲る強面(こわもて)のお兄さん
電車の中で、強面(こわもて)のお兄さんがふんぞり返って座っています。できれば、近くに寄りたくないところです。
電車内が混んできますが、乗ってきたお客さんたちは、そんなお兄さんを遠巻きにして立っています。すると、彼の前に一人のお婆さんが立ちました。そしたらなんと、お兄さんがすぐに席を譲ったのです。それも照れ臭そうに…
以前、実際に遭遇したシーンです。その時は、恐くて悪そうな人だな、と見た目で決めつけていた自分が恥ずかしくなりました。
先入観による意味付けを手放す
人間は過去の経験に基づく先入観から逃れられません。見た目が強面で態度が大きいお兄さんであれば、瞬時に恐くて悪そうな人というレッテルを貼ってしまいがちです。知りもしないのに……。
名店と呼ばれ行列ができるお店で料理を出されれば、それが例えコンビニで売っている惣菜をチンしたものでも、ありがたがって食べて「こんな美味しいものは食べたことがない!」と言ってしまうのが人間心理です。
過去の経験に裏打ちされた価値観は大事だと思います。でも、それが過度の先入観をもたらしては、コトを見誤るケースもあるでしょう。気をつけたいと思います。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2021.6.14記)