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さて、「今日の一言メモ」第774回です。
「風が吹けば桶屋が儲かる」
「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、あることが原因となって、その影響が巡り巡って意外なところに及ぶことの例えです。
もともとは、風が吹けば桶屋が儲かる因果関係を説明した、以下のような昔話から出た言葉です。
風が吹けば砂埃のために、目を病む人が多くなり、目を病んだせいで失明すれば、音曲で生計を立てようとするから、三味線を習う人が増え、三味線の胴に張る猫の皮の需要が増える。
そのため、猫の数が減少し、猫が減れば猫が捕まえる鼠の数が増える。鼠は桶をかじって穴を開けるから、桶がよく売れるようになり、桶屋が儲かる。
なんとなく理屈は合っているように思えますが、今一つ納得性には欠ける気がします。
「情けは人の為ならず」
「風が吹けば桶屋が儲かる」と共通する部分もあると思うのですが、「情けは人の為ならず」という故事ことわざがあります。
情けは人の為ならずとは、人に情けをかけるのは、その人のためになるばかりでなく、やがては巡り巡って自分に返ってくるので、人には親切にせよという教えですね。
こちらの方が、納得性はありますが、どちらにしてもいろんなことが巡り巡って世の中のことは成り立っているのだと思います。
まったく関係のないことに巻き込まれることも……
これだけSNSが普及すると、便利な反面そのマイナス面もいろいろと表面化しています。何かの事件の犯人捜しがSNSで行われて、確証もなく犯人に仕立て上げられるような悲劇もあります。
本人情報だけでなく、住んでいる住所や電話番号、家族構成まで晒されて、まったく関わりもないことに巻き込まれて泥沼に嵌まって抜けられないような思いをします。火のないところに煙が立ってしまうのがSNSの恐ろしさです。
そうなったら信頼できる弁護士さんなどの協力を得て、粘り強く誤解を解く努力をするしかないわけですが、一回ネットに拡散したことを無かったことにできないのがつらいところです。
まったく現代は何が起こるか分かりませんが、少なくとも自分に起因することが巡り巡って他人様に迷惑をかけないよう注意したいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.8.24記)