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【パラリンピック閉幕】・・・鳥肌が立つような感動を覚え、14歳の少女に教えられた今回のパラリンピックを忘れない

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(画像出典元はこちら

東京パラリンピック 13日間の大会に幕

8月24日に開幕した東京パラリンピックは、1964年の東京大会以来、世界で初めて同じ都市で2回目の開催となり、22の競技が実施され、162の国と地域に加え、難民選手団を加えた約4400人の選手が参加しました。

今回のパラリンピックのすべてを見たわけではありませんが、ひたむきに競技に取り組むアスリートたちの姿には、オリンピックとまた違った鳥肌が立つような感動を覚え、深い尊敬の念を感じました。

ここに至るまでの想像を絶する努力

閉会式前のNHKの番組で、長年パラスポーツを取材してきた嵐の櫻井翔くんが、次のように話していました。

「障害により腹筋と背筋が使えなくなると、両腕と大胸筋の力だけで車椅子に乗り移らなければならない。そのトレーニングは想像を絶するほど過酷だった。」

目が見えないのは、目隠しをすれば自分でも疑似体験できる気がしますが、当たり前に動かしている腹筋と背筋の力がなくなると人間どう動けるのかなど想像もつきません。そうしたことを乗り越えて車椅子生活を送るだけでも大変なのに、さらに高いレベルで競技を行うなど気が遠くなります。

たとえば、ボッチャで金メダルをとった杉村英孝選手が見せた「スギムライジング」という手玉を的玉に乗せる技など、とても人間技とは思えません。パラリンピックの本番舞台で成功させるには、一体どれだけの鍛錬が必要だったのでしょう。絶句します。(こちらの映像の40秒過ぎに見られます)

大雨の中、レース後にプロポーズした伴走者

そして、今回の大会で認識を新たにしたのが、ガイドランナーと呼ばれる伴走者と選手との強い絆です。陸上では目の見えない選手にぴったり寄り添って全力疾走できるようにサポートします。そこには阿吽の呼吸と強い信頼関係が必要です。

メダルを獲得した選手が、自分より先に伴走者の首にメダルをかけようとするシーンを見ましたが、その気持ちも理解できます。

そして、陸上女子200mの視覚障害クラス予選で感動的なサプライズがありました。レース終了直後、ガイドランナーの男性がなにやら落ち着かない様子で、一緒に走った女子選手に声をかけその場を離れてしまいます。

すると同組の選手・伴走者たちが周りに集まり、ガイドランナーが戻ってくるとその手には指輪がありました。そして、次の瞬間、女子選手にプロポーズしたのです!彼女は大喜びで指輪をはめ、一緒に走った選手・伴走者たちやスタンドにいた大会関係者は、みんなで2人を拍手で祝福しました。(感動的な場面はこちらの映像から)

パラリンピックから学んだこと

昨日の閉会式の最後に、大会組織委員会の橋本会長が次のように挨拶しました。

「皆さんの圧倒的なパフォーマンスに心が震えた。まっすぐに、そして重く私たちの心を揺さぶった。互いの違いを認めて支えあい、いかなる差別もない、多様性と調和が実現した未来を必ずつくることを誓って、私たちはさらに歩みを進めていく。オリンピックとパラリンピックの価値を私は信じている」

世界中の人口の15%、約10億人の方がなんらかの障害を持ちながら生活しているそうです。この社会は、そうした方々の存在を前提として進んでいかなければなりません。女性が通り抜けようとすれば、サッとドアを開けることをいとも自然にできる人がいるように、車椅子の人がいればさり気なく手助けできる人になりたいと思います。

若いときはパラリンピックに参加しているアスリートをどこか痛々しい存在と感じている自分がいました。そして、どうして障害を抱えた手足をあんなに平気で見せられるのだろう、と不遜な思いを抱く自分がいました。

でも、年齢を重ねてごく自然に障害者の方を見られる自分がいます。そして、パラリンピックアスリートのように超絶努力を重ねる尊敬すべき障害者の方に学ぶことが多いのも事実です。

「無欲は怠惰の基である」

今回のパラリンピックで日本人選手最年少の14歳で銀メダルを獲得した山田美幸選手(競泳女子)の言葉が心に刺さりました。

山田選手の座右の銘は、日本資本主義の父、渋沢栄一の言葉だそうです。どうやって14歳の少女がこの言葉に巡り会ったのか知りたいものです。

「無欲は怠惰の基である」

煩悩にまみれた欲ではない、正しい欲を持って怠惰にならず過ごしていきたいと襟を正しました。

・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!

・・・・・・・・・・・・
(2021.9.6記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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