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さて、「今日の一言メモ」第800回です。
「天災は忘れた頃にやってくる」
「天災は忘れた頃にやってくる」とは、天災はその恐ろしさを忘れた頃にまた起こるものだ、という意味です。
天災はまた起こるものだから、用心を怠らないこと・油断は禁物であるという戒めです。物理学者で文学者の寺田寅彦の言葉と言われています。
天災は忘れる間もなくやってくる
今日10月3日は、今から38年前の1983年(昭和58年)に、三宅島が21年ぶりに噴火した日です。この時は、溶岩流によって約400棟の住宅が埋没・焼失しました。
その頃は、天災は稀に起こるものでしたが、最近は頻繁に起きています。今年(2021年)に入って起きた主な災害だけでも下記の通りです。
福島県沖地震 2021年2月13日
マグニチュード7.3、震源の深さは55 km。福島県、宮城県で最大震度6強。2011年3月の東日本大震災の余震。
和歌山県北部地震 2021年3月15日
マグニチュード4.0、震源の深さは4 km。和歌山県湯浅町で震度5弱。
宮城県沖地震 2021年3月20日
マグニチュード6.9、震源の深さは59 km。最大震度5強。
宮城県沖地震 2021年5月1日
マグニチュード6.8、震源の深さは51 km。最大震度5強。
令和3年7月 集中豪雨 2021年7月1日〜3日
7月1日から3日にかけて静岡県や神奈川県を中心に大雨が降り、神奈川県の箱根市で72時間雨量が800ミリを超え、静岡県熱海市では土石流災害が発生しました。土石流の被害棟数131棟・死者22名・行方不明5名です。
令和3年8月 集中豪雨 2021年8月11日〜16日
8月11日から16日にかけて断続的に前線がの影響で九州、北陸、中国地方をはじめ各地で大雨が続き、佐賀県の嬉野市で72時間雨量が900ミリ超え、長崎県の雲仙市、長崎市、佐賀県の鳥栖市で72時間雨量が800ミリと記録的な豪雨となり、国管理河川と都道府県管理河川を合わせて25水系68河川で氾濫しました。
死者10名、行方不明1名、負傷者15名(うち重傷者2名)となりました。また、住家の全壊16棟・半壊19棟・一部破損140棟、床上浸水961棟・床下浸水4,388棟です。
こうして見ると、地震と集中豪雨が多い年だと言えます。
今は未災者でも、いつかは被災者になる覚悟を
東日本大震災から10年が経った今年も、まだ余震とみられる大きな地震が起きています。
そして、かつては大雨といえば台風が降らせるものでしたが、最近は異常気象により数十年に一度あるかないか、というほどの豪雨が毎年のように日本のどこかに降り、大きな爪痕を残しています。
自然災害が起きるのは、非日常ではなく日常の出来事になってきています。こうなると今は未災者でも、いつ被災者になるか分かりません。
昨日までの何事もない日常が今日も続いているのは、ある意味奇跡なのだと考えて、いざというときにうろたえないようにしたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.10.3記)