(画像出典元はこちら)
閑話休題。
「新嘗祭」
今日11月23日は、勤労感謝の日ですが、1873年(明治6年)から1947年(昭和22年)まで、この日は「新嘗際」(にいなめさい)という祝日でした。
そもそも新嘗際とは、天皇が新穀を天神地祇(てんじんちぎ)にすすめ、また、自らもこれを食してその年の収穫に感謝する祭儀です。
日本では、古くから五穀の収穫を祝う風習がありました。その年の収穫物は、国としてそれからの一年を養う大切な蓄えですから、大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の御代に始められたと伝えられています。
戦後は皇室典範からこの儀式は除外されたそうですが、各地の神社での新穀感謝の祭事は続いているそうです。
今年の実りに感謝
10月17日の神嘗祭(かんなめさい)は、五穀豊穣を祝う宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)の一つです。新嘗祭は、神嘗祭と並んで宮中祭祀の中でも重要な「大祭」と位置付けられています。天皇陛下は、この日の祭儀を終えて初めてその年の新米をお口にされるそうです。
今は、どんなに夏が暑くても、大型台風が襲来しても、都会に住んでいる私たちでも早ければ8月下旬になれば、九州などで収穫されたその年の新米を購入することができます。
でも、その昔は天候不順による飢饉などが度々ありました。それを思うと、豊かな実りに対する先人の感謝の気持ちは、現代の比ではなかったでしょう。
多くの実りを享受できる秋を迎えて、それに感謝する気持ちが薄れていることに気付かされます。値段の高い安いに一喜一憂するのではなく、今年も多くの実りに恵まれたこと、また、そうした農作物を丹精込めて育ててくれた農家の方々に感謝したいと思います。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2021.11.23記)