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さて、「今日の一言メモ」第842回です。
「仏名会の日」
今日12月19日は「仏名会(ぶつみょうえ)の日」です。今から1,247年前の774年に、清涼殿に僧を召して行われたのが始まりだそうです。
12月19日から3日間にわたり、過去・現在・未来の三千仏名を唱え、その年の罪を懺悔し、国家の安寧、皇室の息災などを祈願する法要です。
845年に宮中の恒例行事となり、室町時代まで行われていました。煤(すす)払いは家の掃除、仏名会は心の掃除といわれています。
今年のコロナ禍を振り返る
今年を振り返れば、去年に続くコロナ禍で多くの期間を緊急事態宣言下で過ごしました。年末にかけてワクチン接種が全国民の約8割で済み、コロナ感染者の急減を受けて緊急事態宣言も解除され、開放的なムードに包まれました。
オミクロン株の登場もありますが、水際対策のお陰で諸外国のような爆発的な市中感染には至っていません。
こうした中で、自分自身が健康に過ごせたことにまずは感謝したいと思います。まさに「健全な精神は、健全な肉体に宿る」という言葉通りだと思います。
「煩悩」をすっきり祓い、心の大掃除を済ませて新年に備える
そうはいっても、1年間に溜まったあれこれ煩悩(=ぼんのう)をすっきりさせないといけません。除夜の鐘をつく理由は、人の心にある煩悩を祓うためです。
仏教では、人には百八つの煩悩があると考えられています。そのため、煩悩を祓うためにつく除夜の鐘の回数は108回とされているのです。
百八つとされているのは、四苦八苦で(4×9)+(8×9)=108という俗説があります。煩悩とは、人の心を惑わせたり、悩ませ苦しめたりする心の動きです。
代表的な煩悩は、以下のものとされています。
- 欲望(肉体的および精神的なもの)
- 怒り
- 執着
- 猜疑
還暦を過ぎてそれなりの年月が経ちますが、まだ煩悩を断ち切れたとまでは言えません。人間だから当り前でしょうか。
とはいえ、大晦日までにできるだけ煩悩を祓い、心の大掃除もして、新年に備えたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.12.19記)