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さて、今日7月7日は、五節句の一つ「七夕」ですが、夏至から2週間ちょっと経ち、二十四節気の第11にあたる「小暑」になりました。
二十四節気の第11「小暑」(しょうしょ)
「二十四節気」は、1年を24等分に割って24の区分が作られ、そのうちの6つずつで一つの季節を表します。
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季節の上では、梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる頃とされています。でも、今年の関東甲信地方の梅雨明けは6月27日で、梅雨の期間は21日間で史上最短となりました。
梅雨が明けてから、台風4号による大雨が降り土砂災害のニュースが大きく報道されました。今年と同じ6月に梅雨が明けた2018年は、西日本豪雨・大阪北部地震・北海道胆振東部地震・台風による広域被害(関空水没・停電・塩害)など大きな自然災害が続きました。今年はそんな自然災害が起きないことを祈ります。
また、これから蝉が鳴き始める頃とされていますが、なぜか今年はまだ蝉の鳴き声を聞いていません。なお、江戸時代に書かれた『暦便覧』には、「大暑来れる前なればなり」と記されているそうです。
小暑あるいは大暑から立秋までの間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送ることとされています。小暑の終わりごろに夏の土用に入り、今年(2022年)は7月20日が「土用の入り」です。
ちなみに、土用は、立春・立夏・立秋・立冬の直前の、約18日間を指します。4つの土用はそれぞれ、「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」と呼ばれています。そして、今年は夏土用は7月20日から8月6日までの期間です。
ウナギを食べる「土用の丑の日」ですが、今年は7月23日と8月4日の2回あります。なぜ2回あるかというと土用の期間にある丑の日を「土用の丑の日」と呼ぶので、年によっては2回のことがあるのです。なお、ウナギを食べるのは一の丑の時という習慣が根づいています。
小暑と小寒は、互いに半年後・半年前になっていて、大寒と大暑も同じ関係です。
今後1ヶ月の気候
気象庁が、7月7日に発表した関東甲信地方の7月9日から8月8日までの天候見通しによると、前半は平年と同様に曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に晴れの日が多いようです。気温は高めで、降水量は平年よりやや多くなりそうです。
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「土用の入り」近づく
というわけで「土用の入り」まであと2週間足らず、ウナギを食べる日が近づいてきました。昔から体調を崩しやすい夏には、ウナギを食べて栄養をたっぷり摂ろうという考えがあったそうです。
実際、ウナギにはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれています。夏バテ防止にはピッタリの食材といえるでしょう。
ウナギを食べる習慣が一般にも広まったのは1700年代後半、江戸時代でした。一説によれば「夏に売り上げが落ちる」とウナギ屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が、店先に
「本日丑の日」
土用の丑の日うなぎの日
食すれば夏負けすることなし
という看板を立てたら大繁盛したことで、ほかのウナギ屋もマネするようになったとか。「本日丑の日」は、日本初のコピーライティングともいわれています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.7.7記)