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さて、『今日の一言メモ』第961回です。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは、苦しいことも過ぎてしまえば、その苦しさも簡単に忘れてしまうという意味です。
熱いものでも飲み込んでしまったら(喉元のあたりを過ぎてしまえば)、その熱さを忘れてしまうことから、こう表現されています。
英語では、「The danger past and God forgotten.(危険が過ぎると神は忘れ去られる)」という表現をするそうです。
熱さを忘れることも人間の才能
喉元過ぎれば熱さを忘れる、という言葉を使う時、どちらかといえば、熱かった思いをすぐに忘れて、教訓として残していない、という否定的なニュアンスで使われることが多いでしょう。その熱さをしっかり覚えておいて次に活かせ、という感じです。
でも、人間は「忘れる」能力があるから生きていけるともいえます。少し語弊があるかもしれませんが、大切な人を亡くした悲しみが、いつまでもいつまでも残っていたら、生きていくのがつら過ぎます。
そんな深い悲しみも、時間の流れと共に少しずつ癒えていくから生きていけるのでしょう。これを「日にち薬」というのですね。
自分の過ちで味わった熱さは、教訓という形で残さなければいけませんが、どうしようもなく悲しい出来事に遭遇した時は、無理をせず「日にち薬」の効き目を待つのが良さそうです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.8.18記)