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さて、『今日の一言メモ』第1039回です。
「念仏の口止め」の日
今日12月16日は「念仏の口止め」の日 です。正月の神様(年神様)は念仏が嫌いなので、この日の翌日から1月16日の「念仏の口明け」までは念仏を唱えないというしきたりがあるそうです。
というわけで、この日を最後に正月過ぎまで仏事を行わないことになっています。(お寺さんも冬休みでしょうか…)12月16日が多いようですが、地方によって日が異なり、兵庫県美嚢郡では12月11日になっています。
また、佐渡では「墓場念仏」という行事があるそうです。これは、12月13日の晩に、鉦(しょう、平たく丸い蓋形の鐘)を叩き、念仏真言を唱え、三十三ヶ所か五十ヶ所の墓を歩くのだとか。
そもそも念仏とは?
Wikipediaによると、以下のように説明されています。
念仏(ねんぶつ)とは、仏教における行のひとつで、仏の姿や功徳を思い描いたり、その名号を口に出して呼ぶこと。
日本では一般的には、浄土教系の宗派において合掌礼拝時に「南無阿弥陀仏」と称える「称名念仏」を指すことが多い。
阿弥陀仏の名前を唱え、阿弥陀仏に帰依することを念仏とするのが、浄土教の考え方です。もちろん浄土教以外に、いろんな宗派があるので、念仏もそれぞれです。
唱えることで浄土へと導かれ救済されるというのが、念仏を唱える理由になっているようです。
「馬の耳に念仏」
馬に念仏を聞かせても、そのありがたみがわからないことから「馬の耳に念仏」という言い方をします。
類語に、「犬に念仏 猫に経」「犬に論語」「兎に祭文」「牛に経文」「牛に説法 馬に銭」なんて言い方もあります。
まあ、人間社会で人の意見や忠告に耳を貸そうとせず、少しも効果がない人がいるので、こういう比喩が生まれたわけですが。
そうならないように、謙虚に、独りよがりにならないように気をつけていきたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.12.16記)