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さて、『今日の一言メモ』第1052回です。
「為す者は常に成り、行う者は常に至る」
どの時代、どの世界であっても、やり続ける者は成し遂げられ、進み続ける者は到達できるという意味です。
何事もやろうとすればでき、やらなければ何もできない。実践することが大切であるという戒めになっています。
ただ “今” を生きることに集中する
京都の西、嵐山のほど近くに「鈴虫寺」と呼ばれるお寺があります。このお寺で行われる「鈴虫説法」なる講話を目当てに、多い日は3千人もの人が訪れるそうです。テレビでも何度か紹介されているので、ご存知の方も多いでしょう。 (こちらの記事参照)
その十代目の桂住職が行う説法は、堅苦しいところなど何もなく、まるで落語や漫談のような軽妙な語り口で話が紡がれていきます。今日は、新年に当たっての心掛けについて話された内容が心に残りました。そのポイントを要約すると次の通りです。
夢や目標を設定するのはいいことだが、
それに囚われ過ぎてはいけない
結果や成果を追い求めるのではなく、
ただ “今” を生きることが大事
今日を一生懸命生きることができれば
結果や成果、評価は後から付いてくる
また、桂住職が今目指しているのは「愚かになること、馬鹿になること」だそうです。
愚かになったり、馬鹿になることは難しい、と住職は言います。それは人間誰しも、他人からよく思われたい、評価して欲しいという欲があるからです。
そうした欲を捨てれば、愚かにも馬鹿にもなれるというのです。
桂住職のお話を聞いて、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の次の一節を思い出してしまいました。
みんなにデクノボーとよばれ
ほめられもせず くにもされず
そういうものに わたしはなりたい
“今” に集中すれば、明日死んでもいいと思える今日を過ごせる
夢や目標を今日決めたとして、明日になれば、それは昨日の自分が決めたことです。半年経てば、半年前の自分が決めたことになります。
そんな過去の自分が決めたことに囚われるのは、確かにナンセンスです。半年前より今日の自分がアップデートしていれば、当然夢や目標もアップデートしていかなければならないでしょう。
そういった意味では、大きな方向性を定め、そこに向かうマイルストーンとして一応の到達点を仮に置き、そこに向かって「ただ “今” を生きることに集中し、今 “ここ” に集中する」ことが大事になります。
そうして生きていくことで、今の僕の行動指針である「明日死んでもいいように今日を生きる」ことができるように思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.1.4記)