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さて、『今日の一言メモ』第1061回です。
冤罪の危機を脱した村木厚子氏
元厚生労働省事務次官の村木厚子氏という人物がいます。村木氏は、厚生労働省に勤務していた課長時代に、自称障害者団体に偽の障害者団体証明書を発行し不正に郵便料金を安くさせたとして、2009年6月、大阪地検特捜部により逮捕・起訴されました。
その後5ヶ月に及ぶ拘留期間を経て保釈が認められ、2010年9月に無罪が確定します。その時は、担当検事が押収物を改竄して証拠品とした事が発覚し、担当検察官3人が被疑者として逮捕されるという異例の事態となりました。
先の見えない時期に村木氏を支えた言葉
その5ヶ月に及ぶ拘留期間に村木氏は、150冊に及ぶ書籍を読破したそうですが、そのうちの1冊が「一日一生」(天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉 著) だったそうです。
著者の酒井雄哉氏は、とても偉いお坊様で、なんとあの比叡山・千日回峰行を2度も満行したという凄い方です。
村木氏は、この本を読んで「一日が一生、と思って生きる」「身の丈に合ったことを毎日くるくる繰り返す」という言葉が、先の見えない拘留生活を支えてくれた、と語っていました。
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一日が一生、と思って生きる
今日の自分は今日でおしまい。
明日はまた新しい自分が生まれてくる。
一日が一生、だな。
今日失敗したからって、
へなへなすることない、落ち込むこともない、
明日はまた
新しい人生が生まれてくるじゃない。
それには、今日を大切にしなかったら、
明日はありませんよって言うことでもある。
今が一番大切だってことだよ。
今自分がやってることを一生懸命、
忠実にやることが
一番いいんじゃないのかな。
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先の見えない時期は「一日一生」の言葉を思い出す
人生には何度も危機的状況が訪れます。そんな状況では、自分が真っ暗闇の中にいるように感じ、どうしたらいいか分からず途方に暮れるかもしれません。
そんな時は「一日一生」の言葉を思い出し、一日一日を大切に生き延びることにしたいと思います。
明けない夜はない
春が来ない冬はない
と信じて。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.1.18記)