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さて、『今日の一言メモ』第1062回です。
「切磋琢磨」
切磋琢磨とは、学問、技芸、道徳などを磨き上げることの例えです。また、志を同じくする仲間同士が励まし合い、競い合って向上することの例えでもあります。
切磋の「切」は骨や象牙を切ることで、「磋」はそれらを磨くこと。琢磨の「琢」は玉や石を打ち叩くことや磨くことを表し、「磨」は磨くことです。
『詩経・衛風・淇奥』に「切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如く」とあるのに基づくそうです。
ブログ開設後に得た「feedback」と「stroke」
このブログを公開してから、ちょうど10年が経ちました。2012年10月にブログ構築セミナーを受講して、その日のうちにブログを開設したのです。
その後、ブログのお師匠さんたちやブロガー仲間と親交を深めるうち、温かい応援の言葉を貰うようになりました。
そのありがたい言葉が「フィードバック(feedback)」です。普段何気なく使っているフィードバックという言葉ですが、Wikipediaでは「心理学におけるfeedback」を次のように解説しています。
「一般的に、褒める、称賛するなど効果的に作用する働きかけを正のフィードバック、けなす、否定するなど反対の働きかけとなるのが負のフィードバックと表現するケースが多いが、これは本来『フィードバック』の機能として持っている円環性や回路の意が含まれていない。 よって、上記については、正のストロークと負のストロークと表現される方が実態に即している。」
feedbackには肯定的な正のものと、否定的な負のものがあるのは事実ですね。そして、本来は「ストローク(stroke)」と表現することが適切であることを知りました。
ストロークという言葉は、テニスや卓球のラリーが続いている様子を「ストロークを交わせた」というように表現します。
つまり、フィードバックというと受け取るだけというイメージがあるのに対して、ストロークには双方向のイメージがあります。
ということは、1回限りの片方向のフィードバックだけでなく、ストロークを交わす双方向のフィードバックがより有効に作用するでしょう。
年輪を重ねるほど「feedback」と「stroke」が大切
人間それなりの年齢になってくると、周囲から指導を受けたり、注意されたりする機会は、どうしても減ってくるように思います。
自分より若い方が圧倒的に多くなるので、致し方がないかもしれません。ですから、意識して自分から「feedback」と「stroke」を得る機会を作っていかないといけません。
特に、テクニカルなスキルに長けた若者たちから教えを乞うには、素直に「教えて欲しい」と頭を下げる謙虚な気持ちが必要です。そして、教えを乞う代わりに、若者たちに提供できる経験に基づいた知恵を磨いておくことも大事です。
自分の中に、自らを映す鏡を持つことはなかなか難しいでしょう。自らの「強み」を伸ばし「弱み」を抑制するためには、第三者からの「正のfeedback」と「負のfeedback」、そして、それらを交わす「stroke」が大切だと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.1.19記)