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「陰徳あれば必ず陽報あり」
「陰徳あれば必ず陽報あり」とは、人知れずよい行いをする者には、必ず良い報いがあるという意味で「陰徳」は、陰で徳を積むこと。「陽報」とは、はっきりと現れるよい報いのことです。
中国・前漢の時代に編纂された思想書である『淮南子・人間訓』に、「陰徳有る者は、必ず陽報有り。陰行有る者は、必ず昭名有り(人知れず徳を積む者には必ず誰の目にも明らかなよい報いがあり、隠れて善行をしている者には必ずはっきりとした名誉があるものだ)」とあるのに基づいているそうです。
「因果応報」
一方で、「因果応報」という言葉があります。本来は、良い行いをしてきた者には良い報いが、悪い行いをしてきた者には悪い報いがあるという意味でした。
しかし、現在では、悪い行いをすれば悪い報いを受けるという意味で使われています。「自業自得」「身から出た錆」も類似の言葉です。
いずれにしても、自分の行いは、良きにつけ悪しきにつけ、巡り巡って自分に還ってくるわけです。
短期的なメリットや利益だけを追わない
いつの時代でも行動するかどうかの判断基準を、まず「損得」に求めることが多いと思います。でも、目先のメリットや利益だけを優先して近視眼的に行動すると、いずれしっぺ返しを喰うかもしれません。
昔から「損して得とれ」と言われています。目先の得だけを考えると、かえって大きな損をすることがあり、逆に今の損を我慢すれば、最終的に大きな得を得ることがある、という考え方ですね。
人間関係も、自分に直接的にメリットがある人だけと付き合おうとしても、末長いお付き合いにはならないでしょう。
こちらからお役に立てそうなことは、見返りを求めずに(恩を着せずに)どんどんお役に立ってあげればいいのです。
そうすれば「情けは人のためならず」という言葉の通り、いずれ巡り巡って自分に還ってくるのではないでしょうか。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.4.22記)