人が書物を紐解き、内面に広がる思いに思索を深め、ふと他の人がどう感じるか聞きたくなった時、その問いかけに富田がどんな短文で応えたのか、シリーズでご紹介している今日は18回目。
問いかけの内容は、社会人版キムゼミ1期生が「書評ワーク」という活動でアップした投稿。今日の問いかけは「『天職』を手にするためには、どのような思考で、どのように行動することが有用か?」等です。
ゼミ生の投稿
H.Sさんの【書評ワーク】
書名: 『「20円」で世界をつなぐ仕事』
≪議論したい内容≫
職業柄、NPO法人という法人形態は認識していましたが、世界最高峰のコンサルティング会社のフレームワークを駆使して、営利企業である一般の事業会社と遜色ない事業を展開するNPO法人がこの日本に存在することに衝撃を受けました。
特に、NPO法人創立に至るまでに著者が抱えていた悩みや、誰かの役に立ちたい、よりよい社会を形成したいという想い(これは人間の根源的な欲求かもしれません)は、私自身と重なるところでもあり、大変共感しながら読み進めました。
・・・・・・・(中略)・・・・・・・
「天職」、社会人としてこの言葉に何かを感じる人は少なくないと思います。
「多くの人が、自分はこのままで良いのかと迷いながら、時の経過に伴い生ずる様々な制約に囚われるうちに、当初抱いていた高尚な迷いも消え、現状維持で満足するに至り、死の間際になって勇気を出してやっておけば良かったと後悔する。」こういった事実を記す文献や資料は、今やいたるところで見られます。
「天職」を手にするためには、どのような思考で、どのように行動することが有用か、皆様のご経験も踏まえ、議論させていただけますと幸いです。
富田のコメント
>> 「天職」を手にするためには、どのような思考で、どのように行動することが有用か
会社を辞めてフリーランスのITコンサルタントとして独立し、試行錯誤していた僕にとって、この春に卒業した「自分をつくる学校」のメイン講師 原尻淳一氏とリクルート社に勤務する千葉智之氏の共著『「キャリア未来地図」の描き方』は、一つの考え方を提供してくれるものでした。(本書は「自分をつくる学校」では、安藤美冬学長の著作「冒険に出よう」と並んで教科書として使用されました。)
サブタイトルが「ライスワークとライフワークの2軸で考える新しい働き方」となっていて、飯を食っていくためにお金を稼ぐ、という意味でのライスワークの一本道ではなく、ライフワークを持ち、それぞれを同時並行で進めていく人生・キャリアを目指す。それが目指す「AND」キャリアである、と提示しています。
それは、ライスワークとライフワークそれぞれのレベルを上げ、お互いのシナジーを発揮することで「AND」キャリアを実現し「他に取って代わられることがない自分」を作り上げることと言えます。(下図ご参照)
詳細は書籍に譲りますが、こうしたアプローチも「天職」に辿り着く一つかと思います。ご参考になるといいのですが・・・
【書籍情報】
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さて、皆さんならどのようにコメントしますか?
そして、次回の「書評ワーク」の対象図書は以下になります。ではまた!
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(2013.11.26記)