さて、「今日は何の日?」シリーズ101回目になります。
今から42年前の1972年11月5日に、上野動物園でジャイアントパンダのカンカンとランランの一般公開が開始されました。
きっかけは日中国交正常化
パンダが来日するきっかけは、同年9月に日本と中国が国交を結んだことでした。
第二次世界大戦後の懸案となっていた外交問題でしたが、時の内閣総理大臣である田中角栄が総理大臣として初めて中国の北京を訪問し、日中共同声明の調印式で、田中角栄、周恩来両首相が署名したことで日中国交は正常化しました。
この日中国交正常化により、中国はパンダ外交を展開し、上野動物園に2頭のジャイアントパンダが贈られたのです。
カンカンとランランはたちまち人気者となり、日本中にパンダ・ブームが巻き起こりました。
現在でも人気は高いですが、パンダのいる動物園では、一目見ようとする来園客がとても多いことから、イベントなどで集客力のある人気者を「客寄せパンダ」と呼ぶようになったのです。
何はともあれ、癒やされるその姿
背景には外交問題が横たわっていますが、実物のパンダに接するとその愛らしい姿に癒やされます。これはもう理屈抜きですよね。
では、しばしその姿に癒やされましょう。
カンカンは1980年に、ランランは1979年に死亡し、剥製となって現在は多摩動物公園で在りし日の姿を見せているそうです。
パンダ保護に向けて
中国では、ジャイアントパンダは国家一級重点保護野生動物に指定されていて、40か所のパンダ保護区が設けられているようです。
しかし、経済発展が続く中国では生息地域だった土地の開発が進むにつれて、パンダが孤立する傾向にあり、繁殖期になっても交尾の相手が見つからないといった事態が起きているとか。
こうした問題点を改善するために、生息地域付近の開発制限や保護区の拡大、他地域のジャイアントパンダ同士が相互に交流できるような施設を造る計画が進められているそうです。
・・・というわけで、今でも不動の人気を誇るジャイアントパンダですが、注意深く保護を進めていかないと絶滅の恐れすらあるのですね。
なんだか、久しぶりにパンダに会って、無心の時を過ごしたくなりました。上野動物園には、現在リーリーとシンシンの2頭がいます。今度の休みに行ってきましょうかね!
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2014.11.5記)