さて、「今日は何の日?」シリーズ第132回をお送りします。
今から20年前の1994年12月15日に、清水寺・平等院などの「古都京都の文化財」が世界遺産に登録されました。
「古都京都の文化財」とは
古都京都の文化財は、京都府京都市・宇治市、滋賀県大津市の17か所の寺社で構成されるユネスコの世界文化遺産です。
世界遺産としては、日本で5番目の登録でした。よく間違われるようですが、京都市自体は世界遺産ではありません。
Wikipediaによると、世界遺産センターが公表した登録基準には以下の記述があるそうです。
- 京都は8世紀から17世紀の間、宗教・非宗教建築と庭園設計の進化にとって主要中心地であった。そのように、京都は日本の文化的伝統の創出において決定的な役割を果たし、特に庭園の場合において、それは19世紀以降世界の他の地域において意義深い影響を与えた。
- 京都の現存文化財における建築と庭園設計の集積は前近代における日本の物質文化のこの側面に関する最高の表現である。
現代の日本は、後世に誇れるようなものを遺せるのか
さて、昨日、衆議院議員選挙2014の投票が行われ、マスコミ各社が事前に予想したものと、ほぼ同じ結果になりました。
心配された投票率は、なんとか50%を上回ったものの、現在の小選挙区比例代表制になってから最低の52%程度だったようです。
投票率、52%前後か 戦後最低の59%大きく下回る – 選挙:朝日新聞デジタル
与党が2/3超の議席を確保しましたが、この低投票率では本当の民意が反映されたとは言い難いのではないでしょうか。本当の民意なんてない、と言われれば返す言葉がありませんが…
乱暴ですが、有権者が1億人として投票率が52%、与党で2/3の議席を獲得したと計算すると、約34.7百万人が与党を支持したことになります。
1億人X52%X2/3=約34.7百万人
全有権者の35%足らずの支持で、衆議院で単独可決が可能な2/3超の議席を獲得してしまったとも言えます。
最低でも過半数ルールが適用される民主主義国家で、こんなことが許されるのでしょうか。
こうして選ばれた議員 (と官僚) で日本の舵取りがまた進められます。
現代の日本には、優れた科学者や芸術家がたくさんいます。でも、日本の国全体で「古都京都の文化財」のような後世に誇れるもの、世界に発信し尊敬されるものを造り上げ、遺していくことができるのでしょうか。
我々は、何かにつけて政治家や役所が悪いと言いがちですが、そうした政治家や役所にしてしまった責任の多くは、選挙で投票せず、即ち義務を果たさず、権利を放棄した有権者にあるのではないでしょうか。
・・・などとツラツラ考えた月曜日の朝なのでした。
というわけで、いよいよ12月も後半に突入します。1日1日を大切にして、今年をきちんと締めていきたいですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2014.12.15記)