さて、今日は「こどもの日」であり「端午の節句」でもあります。
「こどもの日」の由来
「こどもの日」は、祝日法で「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」と規定されているそうです。
ですから、「端午の節句」は男の子の成長を祝う日ですが、「こどもの日」は男の子も女の子も区別せず成長を喜び、母親に感謝するという日なのです。
「端午の節句」の由来
「端」は物のはし、つまり「始まり」という意味を持ち、「午」は「五」に通じることから、元々「端午」は月の始めの五の日を意味していました。
その中でも、月と日の数字が重なる5月5日を特にめでたい日として「端午の節句」と呼ぶようになったのです。
日本では、男性は戸外に出払い、女性だけが家の中に閉じ蘢って田植えの前に身を清める神聖な儀式の日だったそうです。
しかし、鎌倉時代ごろから男の子の節句とされ、甲胄・武者人形等を飾り、庭前に鯉のぼりを立てて男の子の成長を祝う日となりました。
ちなみに、「節句」ではなく、本当は「節供」と書くのが本来だとか。
「こどもの日」に思うこと
「こどもの日」そして「端午の節句」といえば、小さい頃、両親が兜 (かぶと) を飾ってくれて、柏餅を美味しく食べていた記憶があります。
アルバムには、兜を頭につけて新聞紙を丸めて作った刀を振り回している姿が写った白黒写真が残っています。
男の子は男らしく、女の子は女らしく、と言われて育った時代です。
男は狩りや薪割り、農作業などの力仕事、女はあまり力の要らない手仕事や家事、という風に役割分担が当たり前だった時代の名残りだったのでしょうね。
今や、桃の節句にはお雛様を飾り、端午の節句には兜を飾るのも、やや違和感を感じるようになってきたかもしれません…
お雛様を片付けるのが遅れると、嫁入りが遅くなる、なんて言ったものですが、今はどうなんでしょう?
まあ、草食男子なんて言葉が誕生してずいぶん経ちますが、男の子は凜とした男らしさを失わずに、女の子はしなやかでありつつも女らしさを失わずにいて欲しいと、おじさんは思うのであります。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.5.5記)